メガヤドラン育成論

メガヤドランの育成論。ポケモンオメガルビーアルファサファイア (ORAS) 対応版。

メガヤドランの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。

★ヤドランの育成法はヤドラン育成論の方を参照。

メガヤドランの基本データ

全国 No.080 メガヤドラン
メガヤドラン 分類 : やどかりポケモン
タイプ : みず/エスパー
高さ : 2.0 m
重さ : 120.0 kg
種族値 タイプ相性
HP 95
攻撃 75
防御 180
特攻 130
特防 80
素早さ 30
×4
×2 草 電 虫 霊 悪
×1/2 炎 水 氷 格 超 鋼
×1/4
無効
特性
シェルアーマー 相手のわざが急所に当たらない。
隠れ特性 (夢特性)
-

メガヤドランのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 メガヤドランを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。

メガヤドランの特徴

【良いところ】

  • メガヤドランはまぬけポケモンのヤドンの進化形、ヤドランがさらにメガシンカした姿。元から高めだった防御と特攻がメガシンカで大きく伸び、それ以外のステータスには変化がありません。防御が上がったことで元から高い物理耐久がさらに上がり、相手の物理アタッカーを流しやすくなりました。
  • 高耐久の水ポケモンは一般的に、鋼・地面・岩といった有利なタイプの相手を流すことに期待されます。しかし水ポケモンは地面や岩技にタイプ耐性を持たず、またこれらのタイプの技を使う相手が攻撃力の高い物理エースであることが多いため、交代出し時のダメージは大きいものでした。メガヤドランは防御種族値が180ととても高いため、タイプ耐性を持たずとも相手の物理アタッカーから受けるダメージを抑えることができます。
  • 水ポケモンにはウォッシュロトムやスイクンなど、1ターンで回復できる再生回復技を持たないポケモンも多いです。再生回復技を持たないポケモンは「いたみわけ」や「ねむる」など不安定な回復技に頼らざるをえず、相手のゴリ押しに弱いです。対してメガヤドランは再生回復の「なまける」を習得するので回復が安定し、相手が居座っても最悪「なまける」で毎ターン回復し続けることができます。ついでに特性が「シェルアーマー」なので、回復技を連打していても急所で突破されることがありません。
  • メガヤドランは覚える技が多く、水ポケモンにも関わらず炎技の「だいもんじ」や電気補助技の「でんじは」が使えるなど技が多彩です。そのためメガヤドランに対して交代で出てきた相手に対し、交代読みで効果的な技を当てることで大打撃が期待できます。

【悪いところ】

  • ヤドランは素早さ種族値が30と遅いポケモンですが、メガシンカしても鈍足はそのままで素早さが変わりません。とはいえ素早さが多少上がったところで通常の物理アタッカーは抜けないので、メガシンカの種族値上昇が防御と特攻に集中して良かったともいえます。
  • メガヤドランは物理耐久がとても安定したポケモンなので、先発などではなく、相手の物理アタッカーに交代出しで登場させたいところです。しかしヤドランは初めメガシンカしていないため、初交代時はメガシンカ前の姿で出ざるをえず、ダメージが大きいものとなってしまいます。ヤドランは隠れ特性「さいせいりょく」を持つため一旦引っ込めれば回復できますが、その場でメガシンカしてしまうと特性が「シェルアーマー」に変わるため「さいせいりょく」で耐久アップという戦法もできません。
  • 1回のバトルでメガシンカできるポケモンは1匹までなので、ヤドランをメガシンカさせると他の有用なメガシンカポケモンが使えなくなってしまいます。メガヤドランは守りのメガシンカポケモンで戦法が地味になりがちですが、攻撃力の高い攻めのメガシンカポケモンの種類も多いため誰をメガシンカさせるか迷うところです。

メガヤドランの型

【物理受け型】

特性 :
シェルアーマー
性格 :
ずぶとい
努力値:
HP252 防御調整 特攻調整
持ち物:
ヤドランナイト
確定技:
ねっとうorなみのり/なまける
選択肢:
れいとうビーム/だいもんじ/かえんほうしゃ/サイコキネシス/サイコショック/
でんじは/あくび/どくどく/トリックルーム/ひかりのかべ

◆型について

  • 高い防御力を生かし、相手の地面や岩といったタイプの物理アタッカーに交代出しできます。ただし悪技を持つバンギラスは苦手なので注意です。
  • 水ポケモンは鋼技に耐性を持つため、メガヤドランは鋼ポケモンの流しも得意です。メガクチートやメガメタグロスに弱点を突かれても、相手のタイプ不一致技ではメガヤドランのHPを半分も削れません。ただし現時点で一番人気の鋼ポケモンのギルガルドは特殊技の「シャドーボール」で攻めてくることが多く、メガヤドランに任せるのは危険です。
  • メガヤドランはエスパータイプを持つため格闘ポケモンにも有利です。草技も使えるキノガッサや虫技も使えるヘラクロスなど、一部の格闘ポケモンは苦手なので注意です。
  • その他、飛行技を使うメガボーマンダやファイアロー@こだわりハチマキなど、メガヤドランの弱点を突いてこない物理エースならタイプ耐性がなくても受けられます。
  • メガヤドランの特殊耐久は特別高くないため、物理アタッカーだと読んだ相手が実は特殊アタッカーだと奇襲ダメージが大きいです。相手の特殊技でメガヤドランが倒されてしまっても、特殊型の相手を対策できるポケモンが後ろに控えているのが理想です。
  • メガヤドランは素早さが遅いため、体力を減らされてしまうとタイマン戦に弱いです。バトル終盤に弱ったメガヤドランが残っていても役に立たないので、温存せずにバトル終盤前に倒され、その後はこちらの素早いエースポケモンを死に出しという流れになります。ただし相手のエースポケモンが格闘や地面といったタイプで、メガヤドランのHPが十分余っているなど一部の状況では終盤に残すこともあります。

◆特性について

  • メガヤドランにメガシンカすると特性が「シェルアーマー」になります。先制できない鈍足ポケモンに交代際の急所は痛いところですが、「シェルアーマー」があれば急所は受けません。
  • メガシンカ前の特性は「どんかん」「マイペース」と、隠れ特性の「さいせいりょく」から選択です。すぐにメガシンカしてしまうため、どの特性にしてもあまり変わりません。ヤドランを引っ込めると勝手にHPの1/3だけ回復できる「さいせいりょく」が一応オススメです。

◆性格・努力値について

  • ずぶとい防御特化がベースですが、メガヤドランは防御種族値がとても高いため防御に振っても大きく物理耐久が変わりません (努力値無振り時の防御ステータスが220、努力値全振り時が255なので、物理耐久は約1.16倍) 。そのため防御上昇は性格補正のみに任せて、努力値は防御に振らず特攻に振っておく手もあります。
  • 努力値を防御に振るメリットは、メガシンカ前に交代出ししたとき、相手の物理アタッカーから受けるダメージを減らせることです。相手の不一致弱点技で受けるダメージがさらに減るほか、耐久を高めて攻撃技から受けるダメージを減らすことで、「ステルスロック」や砂嵐などのダメージに対抗することもできます。
  • 努力値を特攻に振ると相手の交代先のポケモンに与えるダメージが上がります。またナットレイなど一部の鈍足ポケモンを倒しやすくなります。現在のパーティに苦手な相手がいる場合、その仮想敵に合わせて防御と特攻で振り分けてもOKです。

◆持ち物について

  • ヤドランナイト:
    ヤドランをメガヤドランにメガシンカさせます。

◆技について

「ねっとうorなみのり」「なまける」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • ねっとう・なみのり:
    タイプ一致の水技で、岩・地面・鋼といった相手への遂行技になります。どちらも命中100・初期PP15は共通で、バトルが長引いてしまったときでも安定して使える技です。
    「ねっとう」は威力80と低めですが、3割の確率で相手をやけど状態にでき、やけどで攻撃を下げられたくない物理アタッカーの居座りを防ぐことができます。また相手が特殊アタッカーに交代しても、相手にやけどが入れば耐久を落とせます。ただし特性「こんじょう」を持つポケモンに当たってしまうと、やけどで相手の攻撃力を上げてしまう点には注意です。
    「なみのり」は威力90と「ねっとう」よりも微妙に高威力ですが、特に追加効果はありません。
  • なまける:
    最大HPの半分だけ回復できます。相手が居座ってしまっても毎ターン使えるので回復が安定します。
  • れいとうビーム:
    威力90の氷技です。メガヤドランの水技読みで出てくるラティアスなどのドラゴンに効果抜群であるほか、草ポケモンに交代読みで使うこともできます。
  • だいもんじ・かえんほうしゃ:
    鋼ポケモンに効果抜群で、特にハッサムやナットレイの4倍弱点を突けます。炎技はメガヤドランが苦手な草ポケモンにも効果抜群で、「れいとうビーム」で弱点を突けないナットレイやユキノオーに効果抜群です。特性「あついしぼう」のメガフシギバナは炎技・氷技どちらでも弱点を突けないので注意。
    「だいもんじ」は威力110・命中85、「かえんほうしゃ」は威力90・命中100の炎技です。威力と命中どちらをとるかはお好みで。交代読みで使うことが多かったり、耐久が高めの鋼ポケモンを狙うなら「だいもんじ」の方がオススメです。
  • サイコキネシス・サイコショック:
    タイプ一致のエスパー技で、格闘ポケモンへの強力な遂行技になります。格闘ポケモンは特性「こんじょう」を持つポケモンが多く、「ねっとう」で流そうとすると相手をやけどにして強化してしまう危険が伴います。エスパー技ならその心配がありません。またエスパー技は氷技や炎技で弱点を突けないメガフシギバナにも効果抜群です。
    「サイコキネシス」は威力90のエスパー技で、1割の確率で相手の特防を下げる追加効果があります。
    「サイコショック」は威力80と下がってしまいますが、特殊技にも関わらず相手の防御を使ってダメージ計算が行われる変わった技です。メガヤドランに対して繰り出されるポケモンは防御<特防のポケモンが多いため、交代先のポケモンに対しては「サイコショック」が結構有効です。逆にメジャーな格闘ポケモンは防御>特防のことが多いので「サイコキネシス」の方が有効です。
  • でんじは:
    相手をまひさせる補助技です。ラティアスなど素早さ命のポケモンに交代読みで当てることで相手の戦闘力を大きく下げられます。
    特性「こんじょう」の格闘ポケモンと対峙中に交代読みで使うと、読み外して相手が交代せず相手の攻撃力を強化してしまうことがあるので注意。またメガヤドランに出された電気ポケモンに当たってしまうと、電気ポケモンはマヒしないため無償降臨となってしまいます。
  • あくび:
    「あくび」を使われた相手は、次のターンの終わりにねむり状態になります。相手の交代読みで使うことで、交代先のポケモンをさらに交代させることができます。相手が居座ってもメガヤドランが苦手な相手を1匹眠らせることができ効果的です。
  • どくどく:
    相手をもうどく状態にする補助技です。メガヤドランと相手の耐久ポケモンがなぜか対峙してしまい、相手が居座ってしまったときに効果的。相手のアタッカーに対しては「でんじは」「あくび」の方が効果的なので、中々使いどころの少ない技です。
  • トリックルーム:
    5ターンの間だけ素早さが遅いポケモンから行動できるようになります。メガヤドラン自身や味方の鈍足ポケモンが先制しやすくなり、相手の素早いアタッカーを妨害できます。またバトル中盤以降にこちらのパーティに残ったポケモンが相手と比べて鈍足な場合、「トリックルーム」を使えば一発逆転が狙えます。
  • ひかりのかべ:
    相手の特殊エースへの交代読みで使えば、メガヤドランの後続ポケモンへのダメージが抑えられます。メガヤドランは物理耐久が高いため特殊アタッカーを呼び寄せやすく相性の良い技です。

【めいそう型】

特性 :
シェルアーマー
性格 :
ずぶとい
努力値:
HP252 特防252 素早さ4
持ち物:
ヤドランナイト
確定技:
ねっとうorなみのり/めいそう
選択肢:
れいとうビーム/だいもんじ/かえんほうしゃ/サイコキネシス/サイコショック/
なまける/ねむる/ねごと/でんじは/あくび/トリックルーム

◆型について

  • メガヤドランは物理耐久がとても高く、タイプ一致で弱点を突かれない限り物理技ではまず突破されません。それでは「めいそう」で特殊耐久も上げて居座ってしまおうという型です。
  • まずメガヤドランを相手の物理アタッカーに繰り出し、相手の交代読みで「めいそう」を使います。ここでメガヤドランが特に苦手な電気や草ポケモンが相手に控えていると、折角「めいそう」を積んだのに交代せざるをえなくなってしまうことがあります。「めいそう」を積んで居座りを狙うときは、メガヤドランが苦手なポケモンが相手パーティに残っていないか読みが必要です。
  • 相手パーティにタイプ一致でメガヤドランの弱点を突けるポケモンがおらず、メガヤドランが「めいそう」を積めた場合かなり突破されにくくなります。メガヤドランは4倍弱点を持たないため、「めいそう」を2回積んで特防を2倍にすれば実質特殊技への弱点がなくなります。またメガヤドランは特性「シェルアーマー」を持つため、相手は急所に頼ることもできません。

◆特性について

  • メガヤドランにメガシンカすると特性が「シェルアーマー」になります。
  • メガシンカ前のヤドランの特性は、隠れ特性の「さいせいりょく」と「どんかん」「マイペース」から選択です。「さいせいりょく」がオススメですが、すぐにメガシンカしてしまうのであまり関係ありません。

◆性格・努力値について

  • 性格ずぶといで元から高い防御に補正をかけた上で、努力値は特防特化のようにします。あまり高くない特防に振ることで「めいそう」時に効率良く特防を上げられます。
  • ここで問題となるのが、ヤドランを初めて出すときはまだメガシンカ前のため、物理耐久がメガシンカ後よりも低い点です。防御に振らないとメガシンカ前のヤドランを安全に交代出しできる相手が減ってしまい、場合によっては死に出しに頼ることにもなりかねません。
  • メガヤドランの素早さ個体値がVのとき、素早さに4振りすると実数値が51になります。「でんじは」でマヒさせた最速130族の素早さ実数値が50なので、最速130以下のマヒしたポケモンは抜くことができ先手で回復技が使えます。

◆持ち物について

  • ヤドランナイト:
    ヤドランをメガヤドランにメガシンカさせます。

◆技について

「ねっとうorなみのり」「めいそう」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • ねっとう・なみのり:
    タイプ一致の水技です。水技は半減されにくく無効タイプもないため、「めいそう」で特攻を上げてしまえばほとんどの相手に効果的です。水技に耐性を持つドラゴン・草・水相手の対策や、水技を無効にする特性のポケモンの対策として、水技以外の攻撃技も持っておくと安心です。
    「ねっとう」は威力80と低めですが、3割やけどの追加効果があります。「なみのり」は威力90の通常攻撃です。
  • めいそう:
    特攻と特防を1段階ずつ上げる積み技で、これを積んで居座りを狙います。2回積むことができれば実質特殊技に対して弱点がなくなります。
  • れいとうビーム:
    威力90の氷技です。水技を半減してくるドラゴンや草ポケモンに効果抜群ですが、水ポケモンには半減されてしまいます。
  • だいもんじ・かえんほうしゃ:
    水技を半減してくる草ポケモンに効果抜群です。鋼ポケモンの弱点も突けて、ハッサムやナットレイの4倍弱点を狙えます。
    「だいもんじ」は威力110と高めですが、命中が85と高くはありません。「かえんほうしゃ」は威力90に下がってしまいますが、命中100で安定です。
  • サイコキネシス・サイコショック:
    タイプ一致のエスパー技。「サイコキネシス」は威力90の特殊技です。「サイコショック」は威力80と下がってしまいますが、特殊技にも関わらず相手の防御を使ってダメージ計算が行われます。そのためラッキーなど特防が高いポケモンと対峙してしまったとき「サイコショック」があると突破しやすくなります。
  • なまける:
    1ターンで最大HPの半分だけ回復できる安定技です。「めいそう」を積んだ状態で回復に成功すれば、相手パーティによってはメガヤドランを倒せるポケモンがいなくなってしまいます。
  • ねむる:
    使うとHPを全回復できます。メガヤドランはメガストーンを持つため「カゴのみ」とセット使用できず、強制的に2ターン眠ったままになり隙が大きいです。この間に相手アタッカーに無償降臨されたり積み技を使われると辛いです。
    「ねむる」は「なまける」と異なり状態異常を回復できるのが特徴で、相手に「どくどく」などを使われても解除できます。
  • ねごと:
    メガヤドランが眠っている間、覚えている「ねごと」以外の技からランダムで1つを使用します。ねむねご戦法で「ねむる」とセット使用すれば眠っている間の隙を減らせますが、2ターンの間行動がランダムになるのは危険が伴います。
  • でんじは:
    相手をマヒ状態にして素早さを下げれば、メガヤドランが先手で回復しやすくなり便利です。相手のマヒでの行動不能ターンを利用してさらに「めいそう」を積むこともできます。
  • あくび:
    「あくび」を受けた相手は次のターンの終わりに眠ってしまいます。交代読みで使えば、眠り状態にされたくない相手をさらに交代させることができます。草ポケモンなど、メガヤドランが苦手な相手に当てると効果的です。
  • トリックルーム:
    5ターンの間、素早さが遅いポケモンから行動できるようになります。「めいそう」を積んでから「トリックルーム」に成功すれば、メガヤドランを高火力で素早いアタッカーと同様に使えます。

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