結果、世界を救うのは恋とか愛でした。
日時: 2013/12/07 05:22
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:dnmOPj9k

はじめまして、絢音と申す者です。
これが初投稿の小説となります。ついでに小説初心者でもあります。
なので、文が拙かったり、誤字が多かったりすると思われますが、どうか生暖かい目で広いお心で見守ってあげてください。
よければ、やんわりとご指摘、アドバイスなど頂けたらと思います。

〜あらすじ〜
あるところに恋バナが大好物の占い師二人組、ルージュラとゴチルゼルがおりました。
もちろん得意な占いは恋占い。ですが恋バナはもっと得意です。最近では専ら恋バナしかしていません。
さあ、今日も彼女らは語ります。世界を救った恋愛話を――

〜目次〜
プロローグ >>1

第一章 第一話 >>5
    第二話 >>6
    第三話 >>7
    第四話 >>8

第二章 第五話 >>9
    第六話 >>10
    第七話 >>11
    第八話 >>12
    第九話 >>13
    第十話 >>14
    第十一話 >>15
    第十二話 >>16
    第十三話 >>17

第三章 第十四話 >>18
    第十五話 >>19
    第十六話 >>20
    第十七話 >>21
    第十八話 >>22
    第十九話 >>23
    第二十話 >>24
    第二十一話 >>25

第四章 第二十二話 >>26
    第二十三話 >>27
    第二十四話 >>28
    第二十五話 >>29
    第二十六話 >>30
    第二十七話 >>32
    第二十八話 >>33
    第二十九話 >>34
    第三十話  >>35
    第三十一話 >>36
    第三十二話 >>37
    第三十三話 >>39
    第三十四話 >>40
    第三十五話 >>41

第五章 第三十六話 >>42
    第三十七話 >>43
    第三十八話 >>44
    第三十九話 >>45

    閑話 >>46

第六章 第四十話  >>48

※注意※
・こんな出だしではありますが、一応探険隊ものになる……予定です。
・基本ポケモンしか出てきません。
・作者である私、絢音の思う胸キュン話をつらつらと書き連ねただけの私以外の誰得でもない代物です。
以上を踏まえた上で、それでも読んでやろうという命知らずの方はどうぞお進みください!

*(地味に)募集中*
もし「こんな胸キュン話書いて欲しい!」などリクエストがあればお気軽にどうぞ。むしろネタが尽きる前にくださるととても助かります、どうか皆様のご協力お待ちしております。よろしくお願いいたします。
もしリクエスト頂ければ、文才のない私ではありますが、精一杯頑張って書かせて頂こうと思います。
一部のシーンだけでも、詳しい設定付でも大丈夫です。登場人物は小説内のキャラクターでもオリジナルキャラクターでも構いません。但しポケモン同士に限りますのでそこはご注意下さい。
多少脚色されるのはご了承下さい。またリクエスト主の思っていた物とは多少異なることもございます。そうならないように気を付けようとは思いますがその辺りもご了承下さい。

では、物語のはじまり、はじまり〜
メンテ
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Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.24 )
日時: 2014/04/24 11:20
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:WRrhqfoE

第二十話 ひねくれ者って難しいわ

「シュウル、てめぇ、昨日何してやがった? 白い真珠取ってこいっつったよな? 」

スキッドが噛みつく勢いで僕に迫る。僕は口ごもって、それから少しでも逃げたくて、一歩後ずさる。すると、周りの女の子達が騒ぎ始めた。

「ちょっと、スキッド! またシュウルのこと虐めてんの? いい加減にしなさいよ! 」

「いくらシュウルちゃんが可愛いからって……そんなんじゃ逆に嫌われるわよ」

「サクヤさんの前でそういう見苦しいの、止めてもらえます?」

「うるせぇ! 」

一斉に責め立てる声を一蹴して、スキッドはわざとらしく呆れたため息をついた。

「ったく、相変わらず女子と絡んでんのな。女々しい奴だぜ。とにかく! 親方の恩人の息子かなんだか知らねぇが、このギルドで一人タダ飯食ってるなんて恥ずかしくないのか、お前? 」

厭らしい笑みを浮かべながらスキッドが聞いてくる。図星な僕は何も言い返せず、恥ずかしさと怒りから顔を真っ赤にして下を向くしかなかった。

「シュウルちゃんになんてこと言うの! 貴方だってルイーシに任せてばかりでろくに何もしてないくせに」

「黙れ! 俺はリーダーなんだぞ? チームまとめてんだよ、雑務なんか俺の仕事じゃねぇんだよ! それに比べてこのへなちょこは何してる?何もしてねぇじゃねぇか!金になる物の一つでも出しやがれってんだ。 だからわざわざこうして俺が仕事を作ってやってんだよ! 」

スキッドはエルオの非難の言葉を怒鳴り付け、僕を顎で指してけなしてくる。僕の視界がぼやけてきた。

(ダメだ! ここで泣いたら負けだ)

僕は涙が零れないようにぎゅっと目を閉じた。その顔を見られたくなくて更に顔を下に向ける。しかしそんな僕の様子に気づいたスキッドがにやけ顔で僕の顔を覗き込もうとしたその時。

サクヤが立ちはだかるようにすっと僕の前に現れた。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.25 )
日時: 2014/04/24 12:35
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:AqOrdiTA

第二十一話 颯爽と現れて連れ出してくれる救世主とかかっこよすぎるでしょ

「なんだ、てめぇ? 」

「しばらくこちらでお世話になることになったサクヤと申します」

「んなことは知ってんだよ、シュウル庇うような事して何のつもりか聞いてんだよ」

邪魔をされたスキッドが今にも攻撃しそうな目でサクヤを睨む。しかしサクヤはそれに怯む様子はなく、ただ無表情でそれを見返す。

僕はサクヤが攻撃されてしまうという恐怖にも似た不安から、思わず目の前に立つサクヤの腕を掴んだ。すると、サクヤは少しこちらに顔を向けるとこの場にはそぐわない程綺麗に微笑んだ。

僕はその微笑みを見て、今度はまた違った意味で硬直した。その顔を見ていると恐怖とか羞恥とかそういった負の感情なんて忘れてしまえた。

サクヤはスキッドに向き直るとおもむろに口を開いた。

「タダで食事を頂いているのが気に食わないと言うのでしたら、それは居候している私も同じです」

「だったらてめぇが代わりに取ってくるってか? 」

「いいでしょう」

スキッドの噛みつくような物言いに一つも物怖じせず即答してみせたサクヤにスキッドは少なからず怯んだように見えた。自分のその行為が気に食わなかったのか、スキッドは一つ舌打ちをすると「今日中までだからな」と吐き捨て、その場を去った。その後ろを始終オロオロしていたルイーシが慌てて付いていく。

サクヤがこちらを振り返り、短く息を吐いた。僕はサクヤを巻き込んでしまって申し訳なくなって、また俯いてしまう。床と自分の足しか見えないその視界の中に黄緑色の細い手が差し出された。

それに気付いた僕は重い頭を恐る恐る上げた。そこには眩しい笑顔を湛えたサクヤがこちらに手を伸ばしていた。

「ほら、行こう? 」

僕はその笑顔に、その声に、その言葉に、何か突き上げられるようなものを感じて、気づけばその手を取っていた。

「今日中か……どれくらい時間がかかるか分からないし、さっさと終わらそう」

サクヤはそう言って僕の手を引いて外へと向かった。僕はただそれに付いていくだけだったが、自然と笑みが零れた。

彼女となら――僕が長年望んでいた事ができるかもしれない。そんな気がした。だから僕は、白い真珠が見つかったら、ある事を言おうと決意した。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.26 )
日時: 2014/04/30 09:43
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:JP1HEbwY

第四章 サクヤ様の決意のお話
第二十二話 昼と夜では見せる顔が違うものよ

私はシュウルの手を引いてギルドの外へ出て、そのまま昨晩来た道を辿る。

シュウルは大人しく付いてきていたが、道を思い出すのに集中しており黙ったままの私に痺れを切らしたのか、暫く歩いてからおずおずと尋ねてきた。

「サクヤ、どこに行くの? 」

私はその問いかけに、歩みは止めずに少し振り返り、首を傾げた。

「昨日私達が会った海だが…シュウルが昨日あそこにいたのは白い真珠を探していたからじゃないのか? 」

「えっ、どうして…」

「さっきの話聞いてたら大体分かるよ」

シュウルの驚くのを他所に、私は改めて周囲を見渡した。

昨日は暗かったからか、何もない一本道だと思っていたが、実はそうでもないらしい。

道を挟んで御座を敷いた露店がぽつんぽつんとだが建っている。まだ朝だからだろう、どの店も品を並べて準備中だ。

更に道を進んでいくと商店街を抜けたようで、何もない草原が続いた。かと思えばまたぽつんぽつんと家が建っている。

(どの家も個性的だな…)

ひっそりと現れた住宅地を見た私の第一印象はそれだった。

屋根が高いもの、低いもの、木でできているもの、石でできているもの、入り口さえもそれぞれで地面や天井に開いているものさえあった。

私は初めて見る光景に心踊らせており、気になるものがあればその度にシュウルに訊いていた。それに答えてくれるシュウルもなんだか楽しそうに見えた。

そうこうしているうちに、私達は昨日出逢った場所に着いていた。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.27 )
日時: 2014/04/30 11:11
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:/fs2i48c

第二十三話 コンプレックスも受け入れて欲しいわ

目の前に広がる海は穏やかに波音を立て、それを聴いているだけで心が洗われるようだった。さらに顔を撫でる海風は潮の香りを伴い、私の鼻と心をくすぐった。

「気持ちいいな、ついでに海で遊んでいかないか? 」

そう言って私は浮き足立ってパッと横に立つシュウルの方を見ると、シュウルはなんだか浮かない顔をしていた。私が不思議に思って「どうした? 」と尋ねるとシュウルは目を伏せ気まずそうに答えた。

「えと…その…僕、水って苦手なんだ、ほら僕ほのおタイプだし」

「そうか、それは…気が利かなくて悪かった」

シュウルの言葉に相手のことも考えずに興奮していた私は少しショックを受けて、申し訳なさから謝った。それに対しシュウルは、

「い、いいよ、そんなっ!サクヤが謝ることじゃないからっ…入れない、僕がいけないんだ」

最後の台詞を絞り出すように呟くとシュウルは悔しそうに下唇を噛んだ。何か言葉を掛けようにも何も思いつかない。シュウルは更に続けた。

「スキッドがわざわざ白い真珠って指定してきたのも僕が海に入れないの、分かってやってるんだよ」

シュウルは卑屈になって吐き捨てるようにそう言うと、私から目を背けてしまった。緩くなっていた手もぱっと離される。

触れてはいけない部分に思いがけず触れてしまって、急に突き放された気分になって、悲しくて、心細くて、もどかしかった。

(ほのおタイプだから水が怖いのは仕方ない事だが…それがコンプレックスになってしまうのは辛い事だな。タイプがあると面倒なこともあるんだな、ポケモンは)

そこで自分の考え方の変な所にはたと気づく。『ポケモンは』ってどういうことだ。まるで私はポケモンじゃないみたいな言い方。ポケモンではなく、タイプがないものなんて――まさか。

私はふと頭に閃いた、非現実だがそれでいてやけに腑に落ちた考えを振り払った。そんなことより今はシュウルを元気付けねば。

私はシュウルの手を再び掴んだ。驚いたシュウルがバッと振り返る。その目を真っ直ぐに見つめて私はできる自信はなかったが、それでもはっきりと言った。

「……なら一緒に取りに行こう」

だって私はその為に一緒に来たんだから――
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.28 )
日時: 2014/05/01 10:22
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:R/t4D00o

第二十四話 海辺での追いかけっこはバカップルの憧れね

シュウルははっとした顔で私を見つめる。私はそれに曖昧に笑って返した。するとシュウルも照れ笑って応える。

「そう…だよね、サクヤと一緒なら見つけられる気がするよ。あのね、サクヤ」

「なんだ? 」

「白い真珠が見つかったら…聞いて欲しい事があるんだ」

笑顔の可愛いシュウルに戻ってほっとしたところに、シュウルが一呼吸置いて言った言葉が少し気になったが、急いで聞き出すことでもないと考えた私は「分かった」と頷き、

「じゃあ早く見つけないとな! 」

そう言ってシュウルを引きずる勢いで海へと駆け出した。

サラサラな細かい砂を蹴散らして、たまに足を取られそうになりながらなんとか体勢を整えて、私達は砂浜を駆け抜けた。

始めは私に引っ張られていたシュウルだったが途中からは私と並んで走り始め、最終的には繋いでいた手を離して四足で走り出した。

(四足になると意外と速いんだ)

私の前に進み出たシュウルの姿を見てそう思ったが、私は四つん這いで走ろうとは思えなかった。それは私がキモリだからだろうか、それとも元々二足歩行だったからなのか――?

代わりに私はキモリの走り方を思い描き、それを真似てぴょんぴょんと走ってみる。たしかこんな風に走っていた気がする……それが知識なのか思い出なのかはよく分からなかった。

(なるほど、これはストライドが伸びていいな)

初めて試すであろうその走り方に感心しながら私はすぐシュウルと並んだ。シュウルがちらとこちらを見たので、私はニヤリと笑って彼を追い越した。

それから抜きつ抜かれつを繰り返し、海岸線まで競走が始まった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.29 )
日時: 2014/05/13 13:43
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:2w2OwTXE

第二十五話 好きな子と一緒なら何だって楽しくなっちゃうわよね

海岸線の一歩手前まで着いたのはほぼ同時だった。そして同時に乾いた砂の上に仰向けに並んで倒れた。

何度も深呼吸を繰り返して荒い息を整えた私は上半身を起こして横で気持ち良さそうに大の字で目を瞑っているシュウルを見た。

私の視線に気づいたのか、シュウルはふと目を開き、私と目が合うと慌てて起き上がった。照れくさそうに頭をぽりぽりとかきながら口を開く。

「久しぶりにこんなに走ったよ」

そして長い息を吐くとにっこりと笑い、「なんだか清々しいや」と呟いて、それからぼんやりと海を眺めた。

その横顔は恐怖なのか憧れなのか何とも言えない複雑な顔で、私はまたもやどう声をかければいいか分からなくなった。なので私は行動に移すことにした。

パッと立ち上がると、隣で驚いて声をあげたシュウルを背に海へと踏み込む。足首まで海水の冷たさが伝わり、未だ熱を持つ体にはとても気持ち良かった。

くるっと振り返ると目を丸くしたままのシュウルが突っ立っていたので、私は少し気恥ずかしくなった。

(先程から突拍子もない行動をしてシュウルを驚かしてばかりな気がするな)

その思いを照れ隠すように笑って、私はシュウルに声をかけた。

「ところで白い真珠はどういう所にあるんだ? 」

「え、サクヤ、知らないの? 進んで行くからてっきり知ってるのかと思ってた…」

シュウルは少し呆れてそう言ったが、すぐに「浅瀬の海底にあるはず」と教えてくれた。

私はその助言に従って、下半身が浸かる程度の深さまで進んで行き、海底に目を凝らしてキラリと光る物を見つけては手を沈めて拾い上げてシュウルに投げてよこした。

その度にシュウルは「綺麗な貝殻だね!」とか「この石、すごいすべすべして触り心地がいいね!」とか反応してくれるのが面白くて、なかなか白い真珠は見つからなかったが辛くはなかった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.30 )
日時: 2014/05/13 14:09
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:TDMVd7xs

第二十六話 イケメンでもドジはするのね

と言っても流石に30分位を過ぎた辺りからこの単調な作業にも飽きてきて、しかも粗方光り物は探し尽くしたので発掘物もなく、シュウルも私が拾い集めたガラクタの整理整頓をして暇を潰しているようだった。

「……見つからないな」

私は一旦顔を上げて空を見た。雲一つない青空に眩しく照る太陽に思わず目を細める。

「少し休憩した方がいいんじゃないかな?」

声をした方を振り返ると、シュウルが沢山の貝殻やら石やらを前にしてちょこんと座り、心配そうにこちらを向いて小首を傾げている。

私はそれに微笑んで「もう少ししたら」と返すと、再び海に目を戻した。

底が見える程透き通る綺麗な海だ――ここには穢い『人間』の手が加わってないのだろう。そもそもここに『人間らしい』人間はいるのだろうか?

ふと沖の方に目を向ける。どこまでも青い海が続いており、その端は水平線となって少し淡い空と混じっている。きらきらと太陽の光を反射する海面が眩しかった。

そんな美しい景色に暫し見とれて一息ついた時、海底でキラリと一際強く光を放つ物が目に入った。少し下を見ると、今立っている所より更に沖の方にそれはあった。

ここより少し深いようで底があまりよく見えないが、取れなくはないだろう、そう思った私はそちらに足を踏み込もうとした――が、

「あっ!!?」

足裏は何にも触れることなく、バランスを崩した私はそのまま海に呑まれてしまった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.31 )
日時: 2014/05/14 10:22
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:zmGAQVI6

お久しぶりの更新になります。放置してしまってすみません…。
リアルの方が忙しかったとかサクヤsideは書きにくいとかなんとか言う言い訳はさておき、いつの間にか参照数が500を越えていて少し驚いています。
読んでくださった皆さま、ありがとうございます♪
こんな感じでガーッと書いて、チーンとしばらく沈黙が続くような更新状況が続くと思われますが、皆さまお付き合いよろしくお願い致します。
それでは、またまた頑張って執筆して参りたいと思いますので、暇潰しにでもお読み下さい!
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.32 )
日時: 2014/06/28 22:45
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:2w2OwTXE

第二十七話 大切な誰かの為なら思わずできないことができちゃったりするのよね

予想以上の底の深さに私は全身海に沈む形になった。もがくものの海面にも海底にも届かず、私の手足はただ海水を掻くだけに終わる。それに加えて今まではあまり感じていなかった波に揉まれ、天地も曖昧になってくる。

(いくらなんでも急にこんなに深くなるものか?!…何がどうなっている?)

慌てた勢いで一気に息が漏れてしまう。急いで口を押さえるが、貴重な酸素はもう泡となって消えていってしまった。せめてその影を追いかけようと滲みる事も省みず目を開いた先には――別の影が見えた。

『君の秘密を教えてあげよっか?』

影がそう語りかけてきた時、私の腕を誰かが引いた。






「サクヤ!!大丈夫?!」

私が海面から顔を出すと同時にシュウルの声が聞こえた。空いた手で顔を拭い目を開くと、私の右手首を両手で大事そうに抱える泣きそうな顔の彼がいた。

「あぁ、すまない…大丈夫だ……って、シュウルの方が大丈夫なのか?」

答えた矢先に彼の立っている場所を見て、思わず聞き返す。何故なら彼が今立っている場所は私と同じく海の中、あれだけ怖がっていた水の中だったからだ。

私の質問に目を丸くするシュウルだったが、私の視線に気付き、足元を見て、更に目を丸くした。

「えっ、あれっ、あっ、は……入れた!入れちゃった!」

サクヤが消えて無我夢中になってたら入っちゃってた、と照れ隠しかははっと笑うシュウルは、苦手を克服できてとても嬉しそうだった。

それを見て私も嬉しくなって、しかも良くも悪くもそのきっかけとなったことが更に嬉しくなって、先程の謎の影の事など忘れて一緒になって笑った。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.33 )
日時: 2014/06/30 11:35
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:/fs2i48c

第二十八話 子供は無邪気に空気読まずに良い雰囲気に突っ込んでいけるから羨ましいわ…時に邪魔だけど…

「ねぇ、サクヤ! あれ何かな? 」

シュウルが指差す沖の方を見たが何も見つからず、どこ? と聞き返そうと振り返る間際にビシャッと水をかけられた。開きかけた口に海水が入り、その塩辛さに顔をしかめる。

そんな私を見てか少し不安そうな顔になったシュウルを軽く睨んで口角を吊り上げ意地悪く笑う。

「…やったな?」

その一言と共に私は盛大に手元の海水をひっくり返した。いくら克服したと言えどいきなりぶっかけるのは気が引けて、シュウルにかけると言うよりは水しぶきを上げただけだった。

それでもシュウルは女の子みたいにきゃっきゃっと笑って楽しそうに逃げ回る。私もそれを追いかけて水をかけあった。なんだか子供じみていたがそれが妙に楽しく、私達以外いないのをいいことに年甲斐もなくはしゃいでいた。

「わぁ! 待って待って! サクヤ、尻尾使うのは無しだよぉ、僕使えないのに! 」

「知るか、先に仕掛けてきたのはそっちなんだから」

私は抗議するシュウルもどこ吹く風と流し、もう一度と尻尾を振ろうとしたが、それはあらぬ方向から飛んできた波のような勢いの水飛沫にシュウル共々流された。
頭からびっしょり濡れたままそれが飛来した方を見るとそこには見覚えのある影があり、ついさっきまで忘れていた存在を思い出した。

「楽しそうだったから、つい」

キョトンとする私達に向けた声も、あの時――私が一瞬海に呑まれた時に聞いたものと全く同じだった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.34 )
日時: 2014/07/01 17:03
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:/fs2i48c

第二十九話 友達からの三角関係…よくある美味しい話ね(ニヤリ)

「貴方は……」

「ね、一緒に遊ぼうよ」

私が何と問い詰めようか考えているのを阻むように、その水色の子はにこにことして言った。

身長は私達とあまり変わらず、頭からはぴよんと何かが伸びている。大きな目に二頭身の小さな体が可愛らしい。胸には赤い宝石のようなものが着いており、足はないようでぷかぷかと海に浮いている。

怪しむ私を他所に、テンションが上がっているシュウルは嬉しそうに応えた。

「うん! いいよ! あ、僕は」

「知ってるよ、シュウル君でしょ? 君は…サクヤって名前になったんだ?」

「ふぇ? 何で知ってるの? 」

「ずぅっと見てたからね。フィオネはフィオネって呼ばれてるよ。これが名前かと言われたらまた別だけどね」

何か含みのある自己紹介は更に私の中の疑心を煽る。初めて見るポケモンのはずだが何かが引っ掛かっている。凄く大事な何かが――もしかすると失った記憶の中にいるのかもしれない。何よりあっちは確実に私の何かを知っている。ただ、私の残された知識の中にも『フィオネ』なんて言うポケモンは見当たらない。自分の事をそう呼びながら「名前とは別」と言う辺りもよく分からない。

シュウルはフィオネの言い様に疑問符は浮かべたものの特に気にしていないようで、早速水を掛け合って遊んでいる。と、フィオネがこちらにも水をかけてきた。

「な〜に、難しい顔してんのっ。折角シュウル君が海を克服してくれたんだから、盛大に楽しまなくちゃ」

(まるで本当にずっと昔からシュウルを知ってるような言い草…)

更に深まる警戒心から睨み付けそうになるが、その端に見えた本来なら有り得ない水と戯れるヒノアラシの楽しそうな姿に思わず顔が緩んでしまった。

彼が私の方を向き、軽く水飛沫を上げながら私の名前を呼んで笑った。

それに応えるように私は駆け出し、今度はフィオネを含めた3人の追いかけっこが始まった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.35 )
日時: 2014/07/03 08:25
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:qk5ag9GE

第三十話 ここで急なシリアス展開ねっ!

しばらく遊んでから、シュウルが「ちょっと休憩!」と浜辺に腰を下ろしたので私もそれに倣った。
その前にフィオネが立つが、海からは出られないようで少し距離が開いてしまう。そんな姿を見て私はそろそろ彼か彼女か判断しがたいフィオネの正体を聞こうと思った。
しかし、先手を打ったのはあちらだった。

「あー楽しかった!お礼に何か教えてあげる!」

「いいよ、そんな。僕も一緒に遊べて楽しかったし」

「そんな謙遜しないでよ〜例えばさ、こういうの知りたくない?そっちのキモリのお姉さんの正体とかさ」

その台詞に驚いたのは私だけではなかった。シュウルもさっきまでの無邪気さはどこかへ消え固まってしまっている。なのでフィオネに答えたのは私の方が先だった。

「フィオネさん……貴方は一体何者ですか?」

「もーさっきまで仲良く遊んでたのに、急に他人行儀になったら寂しいよっ。
 でも、そーだな〜君の質問に答えるなら、『君をここに連れて来たポケモン』っていうのが一番しっくりくるかな?」

「私を……?なら私がどこから来たかも知っているのですか?」

「うーん、それはちょっと分かんないかなぁ。こっちに連れてきたのはフィオネじゃないし。あ、でもね、一つだけ、君に関して知ってる事があるよ。君の正体――知りたい?」

試すようなフィオネの口振りに一瞬狼狽える。私はこの答えを知っている気がする。確信はなかった。でも今日一日だけで何度この事を考えたか。けど、だからこそ答えを知ってはいけないと頭のどこかで警報が鳴っていた。うやむやにして終わらせればいい。真実を知る必要はない。それでも、もしかしたら私の思い過ごしかもしれない、そんな小さな希望と言う名の甘えに結局負けてしまった。

「…………私にだけ、教えてくれないか」

私が言えたのはこれだけだった。何となく他人に知られてはいけないような気がしたからだ。こうして隠そうとすること自体が、知られてはいけない過去さえも記憶に無い私にとっては可笑しい話だったが。
フィオネは答える代わりにニヤリと笑うと体の割に長い腕をちょいちょいと動かし私を近くに呼ぶ。私は素直にそれに従った。シュウルの混乱した顔が横目に映る。
私が傍に来ると、フィオネは少し考える素振りを見せてからまたニヤリと口角を上げて笑った。

「やっぱり言葉にするより再現した方が手っ取り早いかな?」

そう言ってすっと右手を上げるフィオネを見たと思ったら、次の瞬間には大波に呑まれていた。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.36 )
日時: 2014/07/16 06:59
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:27/GB3h6

第三十一話 これこそ嫉妬渦巻く三角関係ね!

突然の事に驚いたが、今度は海に呑まれたものの波にもみくちゃにされることはなかったので少し冷静に対応することができた。私はしっかり息を止め、ゆっくり目を開く。

(なんだろう、不思議な空間だ)

さっきまで海辺にいたのに今いるここはまるで深海を思わせる景色だった。目の前のフィオネやすぐそこのシュウルの姿は見えず、ただただ深い青色が続いている。

(これは……見覚えのある景色だ。それもつい最近……何で見たんだろう?…………思い出せない)

肝心な所が思い出せず少し苛立った。息が苦しくなって焦ってきたのもある。なのに、ここに呼び出した張本人が未だ現れない。私は息が漏れるのも構わずその名を読んだが、水中ではそれは音にならず吸い込まれてしまった。
しかし声にならなかった声はちゃんと届いたようだ。目の前にフィオネの顔がぬっと現れる。フィオネは困った顔で水中でも響く声で話した。

「ふぅ〜、折角ここまで用意してあげたのに。思い出せないのかぁ…あれの封印もなかなか強いな」

(あれって何だ?あぁ、そろそろ苦しい)

私は息苦しさに少し顔が歪む。それを見たフィオネは思い出したように「あ、水中じゃ息続かないんだっけ」と呟くと私の肩に手を付いてそっと耳打ちした。

「君の本当の正体はね――『あっち』の世界から来た『ニンゲン』なんだよ」

――やっぱり、と最初に思った。自分がポケモンじゃなかったのでは、と疑問に感じた時からずっとこの可能性がほぼ確信を持ってちらついていた。私はタイプがなくて、二足歩行――つまり人間――としての知識を持っていたから。
そして私の記憶の中の人間はとても醜いものだった。だから本当は自分がそれだということを信じたくなかった。だから聞きたくなかったのに。だから誰かにその可能性を否定してほしかった。
しかし期待は外れ、寧ろ可能性が事実になった。フィオネが嘘をついているとは思わない。だが、その真実を受け入れるにはまだ時間が足りない。

耐えきれなくなって呼気を吐き出し酸素を求めると代わりに大量の海水が入ってくる。それにむせる事もできず、苦しさのあまりぼやける視界からフィオネの姿が消えると同時に私は意識を手離した。











勢いよく地面に叩きつけられ目が覚めた。喉に違和感があり思わず何度も咳き込む。そういえばまた溺れかけたんだった。
顔を上げると何故か取っ組み合うシュウルとフィオネがいた。端から見ると小さい二匹が浅瀬をころころ水飛沫をあげながら転がってじゃれあっているようで微笑ましいが、顔は至って真剣そのものなのでただ事ではなさそうだ。

「サクヤを離してってば!」

今までのシュウルからは考えられない怒声だった。その声は震えていて下手をするとすぐにでも泣いてしまいそうだ。
対するフィオネは不満そうな顔で苛ついた声を出す。

「君にとって彼女は何なの?そんなに大事なの?……会ってまだ一日の関係でしょ」

「そんなの関係ないよ!目の前で苦しんでたら助けるに決まってるよ!」

「……おーい、そろそろいいか?」

更にムッとした顔で言い返そうとしたフィオネを阻むように私は声を発した。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.37 )
日時: 2014/07/22 11:45:47
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:qtSqngD2

第三十二話 恋愛も素敵だけど友情も素敵ね

「サクヤ! 大丈夫なの?」

私の声に先に反応したシュウルがしゃがみこんでいる私の元に駆け寄って来る。「あぁ、大丈夫だ」と私は答えて立ち上がり、ふて腐れた顔のフィオネに向き直った。その顔は少し悲しげにも見えなくもない。
その顔に見覚えがあるような気がした。あぁ、そうか、きっとこの子は――私はあることに気づいて、普通なら嫌悪するはずのその感情を剥き出す『彼女』に困りながらも笑いかけた。

「どうして…」

「フィオネ、君から奪い取るつもりはないよ。いや、そもそもそんな言い方自体が間違いかな。選ぶのはシュウルだから」

私の言葉にはっと目を見張るフィオネに私は微笑みかけると、隣のシュウルに目を移した。シュウルは突然自分の名前を呼ばれて驚いた顔をしていた。

「え、僕?」

「あのな、シュウル。フィオネを怒らないでやってくれ」

「えっでも……」

「さっきのことはいいんだ、私は大丈夫だから。フィオネはただシュウルと仲良くしたいだけなんだ」

シュウルはえっ、と言葉に詰まってしまった。そのままフィオネに目を向ける。フィオネはというとさっきとは違った意味でまたふて腐れていた。水のような体はあまり火照らないのか、顔は赤くはなかったがそれでも態度で充分照れているのが分かる。

(分かりやすい子だな)

そんなところも可愛くて笑ってしまう。それと同時に実はポケモンも人間もそんなに変わらないのかもしれない、と思った。笑ったり驚いたり、さっきのフィオネのように嫉妬といった感情もあるのだ。
そういった負の感情は人間特有のものだと思っていた。だからこそ人間は汚いと、そう思っていたが…ポケモンにも同じように様々な感情があるなら、ポケモンも汚いというのか?そうは思わない。寧ろ先ほどのフィオネをある意味可愛いとさえ感じたのだ。じゃあ一体私は何故ここまで人間を毛嫌いしているのだろうか?……思い出せない。
考えに耽っていた私を現実に引き戻したのはフィオネだった。先程とは違い、目を伏せ申し訳なさそうに細々と呟く。

「サクヤ、意地悪してごめん」

まさかこんなに素直に謝られるとは思っていなかったので、驚いてしまう。だがすぐに顔に笑みを戻して、礼を言った。フィオネには少しだけだが記憶を思い出させてもらったからだ。それにその記憶は彼女に感謝するべきものだった。

「いや、寧ろこちらが礼を言いたい。あの時―――私が海に沈んだ時――助けてくれたのは君だったんだろう? ありがとう、お陰で助かった」

そう、私が思い出したのはここに流れ着く前、海に溺れていった中、フィオネに会った事だ。きっとその時はまだ人間だった――だからフィオネは私が人間だったと知っているのだろう。
どうしてポケモンになってしまったかは分からないが、とりあえず今は置いておこうと思った。人間だったという現実を受け入れるので精一杯だった。
フィオネは私の言葉に微笑み返してくれる。それがとても私を安心させてくれた。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.38 )
日時: 2015/01/12 00:26:45
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:ZQ3yKm9I

皆様、お久しぶりです。と言って覚えていらっしゃる方はいるのでしょうか…絢音です。
続きがなかなか思いつかず、そのうちリアルの方が忙しくなり、なんだかんだしているうちに年を越してしまいました…もっと早く終わらせる予定だったのですが…。
読んでくださっていた方、続きをお待たせして大変申し訳ありません。最近になってやっと構想が浮かんできたので、ちみちみとですが書いていこうと思います。目指せ、一日一話!……です(目指すだけで実行するかは分からない←)
それではこれからも、良かったらお付き合いくださいませ。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.39 )
日時: 2015/01/12 01:31:45
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:ZQ3yKm9I

第三十三話 お揃いってどんな形であれ絆を深めてくれる気がするの

「そういえば、ここに来た時何か探してたよね?」

 仲直りを終えた後、ふいにフィオネがそう尋ねてきた。その一言で私達がここに来た目的を思い出した。

「そうだった、遊んでる場合じゃなかった」

「何を探してるの?」

 丸い目をくりくりさせてフィオネが首を傾げた。それにシュウルが「白い真珠だよ」と答えるとフィオネはぽんと手を叩く。

「分かった! じゃあいろいろと迷惑かけたお詫びに取ってきてあげる」

「え、でも……」

「大丈夫、任せて! フィオネ、それ探すの得意だから!」

 それだけ言うとフィオネは勢いよく海の中へ潜っていった。そして数分も経たぬうちに海面に顔を出した。その手は何かを大事そうに握っている。

「ほら」

 はにかみながら差し出したその手には三粒の白く光る大きな真珠があった。それを私とシュウルに一粒ずつ渡し、残りの一粒を両手で抱えるように握る。そして満面の笑みで恥ずかしそうに彼女は言った。

「皆でお揃いだよ、これが友達の証…になるかな?」

「うん!! ありがとう、大事にするよ! ね、サクヤ」

「あぁ、もちろんだ」

 私はその手に渡された白い真珠を優しく包み込み、二人を見た。お互い自然と笑みが溢れる。久しぶりにこんなに胸が温かくなった気がして、その心地よさにもうしばらく浸っていたくて、その後も私達はしばらく遊んだりお喋りを楽しんだ。さすがに日が暮れてきて、近づく別れに心なしか皆の口調が減っていく。

「また、皆で遊ぼうね」

 そう言ってシュウルは笑うがフィオネの顔は曇る。

「そうしたい…けど。フィオネは海から出られないんだ」

「じゃあまたここに来るよ」

「ほんと?」

「うん、約束する」

「…ありがとう」

 二人のその会話を最後に私達は手を振り合い、お互いの帰る場所へと向かった――また会う時を心待ちにして。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.40 )
日時: 2015/01/12 19:30:11
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:EYnLZp2E

第三十四話 運命の瞬間ってきっとこういうことを言うのね!

 帰り道、最初は新しい友達ができてうきうきして隣を歩いていたシュウルが、ギルドが近づくにつれ不安そうにうつむき始め、歩幅も小さくなり、とうとうその足は止まってしまった。前に出てしまった私は彼を振り返る。

「……どうした?」

 私が問いかけてもシュウルは地面を見つめて動かない。そんな彼に歩み寄るとやっと顔を上げた。その顔は何かを吐き出すのを耐えているようで。どうしたものか、私は声をかけれず彼が何か言うのを待った。私の視線に耐えきれなくなったのか、すっと目線を下に落とすとか細い声が聞こえてきた。

「…………ごめん。ギルドに帰っちゃったら、これ、スキッドに取られるかもしれないと思って……せっかく、フィオネが友達の証ってくれたのに」

 そう言って両手で包んでいた白い真珠を見せる。たしかに、スキッドに難癖を付けられてこれを探していた訳だが――

「その必要はないだろ。取ってこいと言われただけで渡せとは言われていない」

 我ながらとんだ屁理屈だ。かといって私もあのラッタに渡す気はさらさらない。もし欲しがったらまた探しに行くまでだ。これはそれほどに大切と思えた。
 シュウルは呆気に取られた顔でこちらを見ていたが、急にくすくすと笑い始めた。

「なんだ、何がおかしい?」

「いや、だって、結構無茶苦茶なんだなぁと思って」

「間違った事は言ってないつもりだが」

「ふふ、うん、そうだね。あのさ、今朝海に着いた時に聞いて欲しい話があるって言ったの覚えてる?」

 女顔負けの可憐な笑顔を左手で押さえて彼はそう話を切り出した。魅惑的とも見えるその仕草に少しどきまぎしながら「あぁ」と短く答えると、彼は軽やかなステップで私の前に躍り出た。驚いて目をしばたく私にシュウルは困ったように眉を寄せてまた笑った。
 そして、彼はこれからの私の――いや、私達の、運命を決める一言を放った。どうってことのない言葉だったが、その言葉も、声も、口の動きもずっと忘れられないものとなる。何より心に残ったのは固い決意と熱に満ちたその目だった。私は一生あの一瞬を忘れる事はないだろう。

「一緒に探険隊をしよう」
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.41 )
日時: 2015/01/15 08:54:39
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:Wr3eoClQ

第三十五話 信じてるから秘密を打ち明けるのよ

「一緒に探検隊をしよう」――その一言に撃ち抜かれた私はすぐには何も答える事ができなかった。対してシュウルは次から次へと言葉が流れ出す。

「僕、ずっと探検隊になりたいって思ってたんだ。だってギルドにいるのに何にも所属してないって変な話でしょ? だけどメンバーが見つからなかったって言うか、どこかに入れてもらう勇気がなかったから…あと、僕なんかに探検隊が務まるのかって、そういう不安が強かった、けどね」

そこで一旦言葉を区切ると、困惑したままの私をよそに彼は照れ臭そうににこっと笑った。

「サクヤとならできる気がするんだ。それに情報が入るのを待ってるだけより自分から動いてみる事で何かサクヤの事が分かるかもしれない。だから、もしサクヤが嫌じゃなければ――」

「ま、待ってくれ……」

それしか言葉が出なかった。シュウルの気持ちはとても嬉しいし、いい案だと思う。何もなければ――私は本当は醜い人間である事を除けば――何も躊躇することはなかっただろう。
ポケモンにとって人間なんて非道極まりないものに決まっている。そんな奴と探検隊になればきっと後悔する。なら最初から断っておくべき――そう考えシュウルに向き直るも真っ直ぐな瞳が僅かに揺れたのに気づき、ドキッとしてしまう。ここで適当な理由で断ったら確実にシュウルを傷つけてしまう事が分かったから。乾ききった口から出たのは――

「私は、ポケモンじゃない。それでもいいのか」

「へ?」

シュウルがよく分からないと言った顔で首を傾ける。私は私ですぐにハッとなって口を押さえるがもう遅い。何の言い訳も思いつかない私はうつむき黙るしかなかった。シュウルの顔は見えないが、物凄く混乱しているに違いない。その時小さな咳払いが聞こえた。

「あの、僕は、今のサクヤが本当のサクヤじゃないとしても…サクヤと一緒に冒険とかできたらきっと楽しいと思うんだ。だから僕はサクヤがポケモンじゃないとしても気にしないよ」

「!」

「あ、でもいずれは本当の事を話してくれたら嬉しいな。気持ちが落ち着いたらでいいから、ね」

そして満面の笑みを咲かせた彼に、やっぱり敵わないな、と思いながら私も頷きながら微笑み返した――いつか必ず本当の事を伝えると決心して。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.42 )
日時: 2015/01/20 17:24:12
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:EYnLZp2E

第五章 チーム『ホワイトパール』の結成よ!
第三十六話  喧嘩して仲直りして絆は深まるものよ

ギルドの入り口を抜けるとすぐにスキッドが立ち塞がった。

「遅かったじゃねぇか、見つかったのかよ?」

「はい、この通り」

驚いてすぐに言葉の出なかった僕に代わってサクヤが答えた。差し出したその手にはフィオナから貰った白い真珠が握られている。
スキッドはその大きさに一瞬驚いたようだが、すぐに仏頂面に戻って真珠を取り上げようとする――が、それを見越したようにサクヤはスッと後ろに下がった。

「何のつもりだ?」

「渡せと言われた覚えはないですが」

「んだと?」

「なので貴方に差し上げるつもりはありません」

「調子乗んなよ!」

淡々と話すサクヤに向かってスキッドがラッタ特有の長い前歯で襲いかかる――ひっさつまえば。助けるべきなのに、僕は恐怖のあまりひっ、と息を飲んで目をつむってしまった。
鋭い歯がぶつかり、続いて鈍器で殴ったような鈍い音と共に誰かが床に倒れる音がした。慌てて目を開き彼女の名を呼ぶ。

「サクヤっ! だいじょぅ…ってあれ?」

僕は自分の目を疑った。床に倒れているのはスキッドでサクヤはその向こう側に何とも言えない表情で立っている。スキッドのうつ伏せになった頭にはたんこぶができていた。

「…えーと?」

「飛び掛かってきたからつい反射的に避けたら尻尾が頭に当たったらしい」

「嘘つけてめぇ、当てに来てただろうが!!…いってぇ」

急に飛び上がってサクヤに掴みかかろうとするも、まだ頭が痛むのか、後頭部を押さえてうずくまるスキッド。嫌な奴だけど、それでも同じギルドの仲間だ。少し心配になって遠めから顔を覗き込む。

「……大丈夫?」

「うっせぇ、ほっとけ!」

そう吠え散らされ、更には睨まれる。僕は危険を感じてすぐに離れた。やっぱり苦手だ、なんて思っていると、サクヤがどこからか氷袋を持ってきてスキッドに差し出した。

「申し訳ありませんでした。どうぞお使いください」

スキッドは目も合わさず氷袋を奪い取り、ぶすっとした顔で氷袋を頭に当てた。お礼もないけど、サクヤはそんなこと気にもしてないのか笑顔で「お大事に」と囁き、そのまま立ち去ろうとするので僕もそれについていった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.43 )
日時: 2015/01/20 17:27:55
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:EYnLZp2E

第三十七話 ここに新チーム結成よ!

サクヤの後をついていくと親方の部屋の前に来た。振り返ったサクヤが最終確認をする。

「探険隊になるには親方の許可をもらえばいいんだよな?」

僕がこくんと頷くとサクヤも頷き返しながら「分かった」と呟く。それから壁をコンコンッと二回叩いて中に向かって声を張る。

「親方さん、失礼しても宜しいですか?」

「おー開いてるぞー」

可愛らしいのにどこかオッサンのような間延びした声が返ってきた。開いてるも何も廊下と部屋を遮るものは布しかない。それを翻しサクヤが中へと入っていくので僕もそれに続く…さっきからエスコートされてばかりな気がするなぁ。

「どうした? またスキッドが何かやらかしたか?」

大きな椅子にどかっと座った親方が腕を組んで、面倒臭そうに尋ねる。その様子から親方もスキッドの気性の悪さに困らされているのが分かった。というより、いつも僕が苛められるからそれを気にしているのかもしれない。親方の言葉にサクヤは苦笑いで答えた。

「彼に何かされたと言われると否定はできませんが…今回は別件です」

そこでサクヤは僕を見た。くいっと肩を押される。え、もしかしてこれは僕に言えということだろうか? いや、たしかに僕が言い出しっぺなんだから当たり前なんだけど、急に話を振られてそれまで何も考えてなかった僕の口は上手く回ってくれなかった。

「あっ…えっと、その……僕達で、探険隊やりたいなって話になって…それで…」

「申請しに来たって訳だな」

僕の言葉の続きを親方が引き継ぐ。僕は大事な事もまともに言えなかった事に少し恥ずかしくなりながら、親方の物分かりの良さに感謝した。
親方は机の上の書類の山を片っ端からひっくり返し三つほどを崩したあたりでお目当ての一枚を取り出し僕達に突きつける。

「ここの必要事項を書け、それで今日の任務は完了だ」

驚く僕達の視線を受けて親方はさも面白そうににやっと笑った。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.44 )
日時: 2015/01/21 22:03:08
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:ZQ3yKm9I

第三十八話 アイコンタクトだけで全てを分かり合える関係って最強だと思うのよ

サクヤと二人で書類を覗き込む。そこには『探険隊結成申請書』と書かれていた。親方から投げられたペンを何とかキャッチして、親方の机を借りて申請書に向かう。
最初に名前を書く欄がある。それは縦に何行か続いているのだが、一番上の行だけある文字がくっついていた。

「……リーダー、か」

サクヤがその単語を読み上げる。僕は考えるよりも先にこう答えていた。

「サクヤでいいよね?」

「えっ、でも言い出したのはシュウルだぞ?」

「いや、そうなんだけど…僕より絶対サクヤの方がいいから!」

思わず強い口調になった。それに戸惑いつつもサクヤが「分かった」と返事をしたので、僕は名前の欄にサクヤ、シュウルの順で書き込んだ。そして書き込んでから気づく。

「親方、サクヤってある意味偽名なんですが」

「ん? あー…ま、今はそれで通ってるし大丈夫だろ」

何を根拠に言ってるんだろ…このテキトーさがたまにギルド長としてどうなのか疑問に思う。
次は所属ギルドとチーム名のようだ。ギルドはここ『スターズギルド』で良いとして、問題はチーム名だ。横を見るとサクヤもその欄を凝視して考えているようだった。
その時、サクヤの手に握られた白い真珠が目に入った。フィオナからもらった友達の証――いつの間にかサクヤの視線もそれに移っていた。そして同じタイミングで僕らはアイコンタクトを送る。言葉は無く、そこで全てが決まった。
僕はチーム名と名前の欄にもう一人付け加えて親方に差し出した。それにざっと目を通した親方が書類から目だけを上げて僕達に確認を取る。

「チーム『ホワイトパール』、メンバーはリーダーのサクヤとシュウル、そしてフィオネでいいんだな?」

僕とサクヤは同時に頷いた。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.45 )
日時: 2015/01/21 22:06:56
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:ZQ3yKm9I

第三十九話 離れていても心は通じあうけど、やっぱり一緒にいたいわよっ

 次の日の朝礼で僕たちのチーム結成が発表された。皆驚いていたけど、なんだかんだ激励してくれた……ある一匹を除いては。

「はんっ、あいつらに何ができるってんだ。どーせ続かねぇに決まってらぁ」

 腕組みをしながらスキッドがそう小言を言ってたけど、サクヤが「後輩としていろいろ学ばせてもらいます。よろしくお願いします」ってあの万人を魅了する笑顔で話しかけたら凄いどぎまぎしてて見ていてとても面白かった。
 皆に代わる代わる探険隊の事を粗方教えてもらった後、僕たちは昨日と同じあの場所へ向かった。急いだつもりだったけど、海辺に着いた頃にはもう日は傾き始めていた。

「もう日が暮れそうだな」

「そうだね、皆一気に詰め込もうとして話が長かったから」

 特にスキッドが面倒臭がる割に先輩風を吹かせてきて少し迷惑だった、っていうことは伏せておこう。
 僕は波打ち際まで近づき、海面を見渡す。フィオネの姿を探すが見当たらない。なので大声でその名を呼ぼうと息を吸い込んだところで目の前の水面が揺れた。

「っうわあああぁぁ!!」

 突然現れたフィオネに驚いて僕はその場にひっくり返った。湿った砂が触れる感覚が少し気持ち悪い。それを払いながら立ち上がる僕を指差して彼女は大声を上げて笑っていた。

「あははっ、シュウルってば驚きすぎ!」

「もうっ、そんなに笑わなくたっていいじゃないか! 本当にビックリしたんだから」

 そう言って眉を寄せ頬を膨らませてみせる。僕の精一杯の怒った顔のつもりだったけど更にフィオネを「変な顔っ」と笑わせただけだったのですぐ止めた。少しむくれた僕に向かってフィオネは涙を拭きながら尋ねる。

「ごめんってば、そんなに怒らないでよ。ところで何か用があったんじゃないの?」

「あぁ、実はお願いしたい事があってな」

 フィオネの質問にサクヤが答える。「なぁに?」と首を傾げるフィオネにサクヤは緊張した面持ちでこう言った。

「私達と一緒に探険隊をして欲しいんだ」

「ふぇっ!?」

 予想外の言葉だったのかフィオネが変な声を漏らしたきり黙りこむ。何か考えているようだったけど、その答えが出る前にサクヤが話を続ける。

「海から出れないのを気にしてるのなら、フィオネが海から出れる方法を探すから。だから……」

 そこで一旦言葉を切ると、彼女は下ろし立ての肩掛け鞄からあるものを取り出した。夕陽を浴びて光るそれは――僕たちの友情の証。そして僕たちのチーム名。

「『ホワイトパール』に入ってくれないか?」

 暫し硬直していたフィオネだったけど、溢れかけていた涙を拭うと自分の真珠も取り出して夕陽に掲げる。慌てて僕もそれに倣った。

「もちろん入るよ! いつかこの海も飛び出してみせる!この証に誓って」

 そして白い真珠は軽く音を立てて僕らの中心に集まった。それがこれからの僕たち『ホワイトパール』の合図となった。
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.46 )
日時: 2015/03/04 21:51:35
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:pINc/NMA

閑話

ルージュラ「あら、『ホワイトパール』結成までで結構長く話してしまったわね」

ゴチルゼル「ルーさんが余計な話ばかりするからよ」

ルージュラ「そうかしら? もしかしてここまで話に付き合ってくれた皆様も退屈してきていたりする? でもまあ、折角ここまで聞いたんだったら最後まで付き合いなさいよ」

ゴチルゼル「あーあ……こうなったらルーさん、とことん話が終わるまで話し続けるから覚悟することね。あら?」

カランカラン

ゴチルゼル「今日は立て続けにお客様が来るわね……いらっしゃませ、って親方じゃないですか!」

ライチュウ「おう、仕事で近くまで来たから顔出しとこうと思ってな。久しぶりだな、ブイエ。エルオも元気そうで何よりだ」

ルージュラ「親方……お客様の前では名前は出さないようにしてたのに……」

ライチュウ「そうだったのか? それはすまないな。でも商売するのに名前を明かさないというのはどうなんだ」

ルージュラ「そっちの方がミステリアスで素敵じゃないです?」

ライチュウ「お前らのこだわりは相変わらずよく分からんな」

ゴチルゼル「親方も相変わらず直球ですね……まあ、とりあえず座ってくださいよ」

ルージュラ「今、サクヤ様とシュウルちゃんのお話をしてたんですよ」

ゴチルゼル「やっとチーム『ホワイトパール』を結成しましたよ」

ライチュウ「本当にお前らはその話が好きだな、ここに来るといつもその話ばかりしている気がするぞ。チーム結成といえば、その前にサクヤに記憶を取り戻した時お前はどうするつもりなんだって聞いた事があったな。あいつ、『正直私もどうなるか分かりません。ただシュウルを傷つけない事だけは約束します』って即断言してなぁ」

ゴチルゼル「キャーー!!!何それカッコ良すぎ!」

ルージュラ「さすがサクヤ様だわ!」

ライチュウ「……おい、客人が引いてるぞ」

ルージュラ「あらごめんなさいね、そろそろ話の続きに戻ろうかしら? そうね、折角親方も来たことだし今度は少し違う視点から話すわね。
 チーム『ホワイトパール』が結成されてから一週間程経った頃――」
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.47 )
日時: 2015/03/04 22:04:38
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:pINc/NMA

お久しぶり…になりますでしょうか?絢音です。
閑話の流れからお察しの通り、ここからはサクヤ&シュウルの行動を絡ませつつ視点やら場面やらをころころ変えていきたいと思います。いろんな登場人物の視点から探険隊『ホワイトパール』のストーリーを見ていく、と言えば分かり良いでしょうか?
正直、私にそれを上手く書けるほどの技術があるかどうか疑問なところですが、頑張って書いていこうと思います故、今後ともよろしくお願い致します。

また、これからリクエストにお応えしていきたいと思います。最初のリクエストからだいぶ時間が開いてしまい申し訳ありません。
まだ一つもリクエストに応えられてはいませんが、随時募集中なので気が向いた方は遠慮せずお声かけください。ただ、リクエストに応えるのはいつになるか分からないということはご了承ください。(自分勝手で申し訳ありません…)
それでは漸く本編に入った、と言っても過言ではない『結果、世界を救うのは恋とか愛でした。』をこれからもどうぞよろしくお願い致します!
メンテ
Re: 結果、世界を救うのは恋とか愛でした。 ( No.48 )
日時: 2015/03/04 22:13:51
名前: 絢音◆9Dk38WdEod. ID:pINc/NMA

少し気にくわなかった(というか急に三人称になっていたので汗)勝手ながら書き直させて頂きます。
ついでにと言ってはあれなのですが、ついに参照数が1000突破いたしました。これも単ひとえに読者の皆さま方のおかげです。本当にありがとうございます。
これからもマイペースな更新ではありますが、どうぞよろしくお願い致します。
メンテ
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