個体値判定
ポケモンの個体値を判定する手順を解説します。
個体値判定の必要性
ポケモン育成において個体値の判定が必要となるときは次の2つのパターンがあります。
- ① ある能力の個体値がUまたはVか知りたい
- ② ある能力の正確な個体値を知りたい (UVに限らず)
【① ある能力の個体値がUまたはVか知りたい】
これは メタモン集め で捕獲したメタモンの個体値にUかVがあるかどうかを判定したいときや、 個体値厳選 や めざパ厳選 において産まれてきたポケモンにUやVが遺伝されているかを判定したいときです。(ただし、2V、3Vの正確な判定は②のパターンとなります。)
【② ある能力の正確な個体値を知りたい (UVに限らず)】
これは努力値を振るときにより無駄のない振り方をしたいときや、ポケモンのめざパの正確なタイプ・威力を知りたいときです。
努力値を最も無駄なく振るためにはポケモンの正確な個体値を知る必要があることがあります (詳しくは 努力値の振り方 (上級編) 参照) 。 また、めざパのタイプ・威力は一定手順を踏めば必ず欲しいタイプで威力65以上のものが出ます (詳しくは めざパのタイプ・威力の仕組み) 。 しかし、タマゴ孵化による厳選ができないポケモンや、めざパ厳選した訳ではないが、タイプ・威力がよければめざパを使ってみたいというときなどは、正確な個体値からタイプ・威力を判定するしかありません。
① ある能力の個体値がUまたはVか知りたい
【ステップ1】 個性からUまたはVの可能性を判断
ポケモンにはそれぞれ「個性」がありますが、この「個性」はそのポケモンの6つの個体値の中でもっとも高い個体値を5で割った余りで下の個性表のように分類されます。
■個性表
5で割った余り | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
2 | 3 | 4 | 0 | 1 | ||
最も高い個体値 | HP | いねむりがおおい | ものをよくちらかす | のんびりするのがすき | たべるのがだいすき | ひるねをよくする |
攻撃 | ちょっとおこりっぽい | ケンカをするのがすき | ちのけがおおい | ちからがじまん | あばれることがすき | |
防御 | ねばりづよい | しんぼうづよい | がまんづよい | からだがじょうぶ | うたれづよい | |
特攻 | ぬけめがない | かんがえごとがおおい | とてもきちょうめん | こうきしんがつよい | イタズラがすき | |
特防 | まけんきがつよい | まけずぎらい | ちょっぴりごうじょう | きがつよい | ちょっぴりみえっぱり | |
素早さ | おっちょこちょい | すこしおちょうしもの | にげるのがはやい | かけっこがすき | ものおとにびんかん |
例えばあるポケモンの個体値が、
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | |
---|---|---|---|---|---|---|
個体値 | 10 | 21 | 13 | 17 | 4 | 28 |
だったとすると、もっとも高い個体値は素早さの「28」で、これを5で割ると余りは「3」になります。すると上の個性表から個性は「すこしおちょうしもの」となります。
これとは逆に、個性からポケモンの個体値をある程度判定することができます。例えば、あるポケモンの個性が「ちからがじまん」だったとすると、攻撃の個体値は5で割って余りが「0」の数となり、「U」(=30) の可能性があります。
もちろんこれだけでは確定しませんが、個性を見ることでUまたはVの可能性が分かります。正確な個体値判定は手間がかかりますが、もしこの時点でUまたはVの可能性がないポケモンを排除できれば多少は時間短縮になります。ただ、2Vや3Vの場合だと、最も高い個体値であっても個性として表示されるのはどれか1つだけであり、個性として表示されず隠れてしまった能力のVの可能性は判定できないため注意が必要です。
【ステップ2】「ふしぎなアメ」でレベルを上げる
UまたはVの可能性が判明したら、次は「ふしぎなアメ」でレベルを上げていきます。レベルを上げることで個体値による能力差が顕著になり、その能力差から個体値を判定できるようになります。
「ふしぎなアメ」でレベルをいくつまで上げれば個体値がUまたはVか判定できるかには次の2つの法則があります。
- 種族値の1の位が5の能力は、レベル5まで上げれば個体値30以上か判定できる。
- 種族値の1の位が0の能力は、レベル10まで上げれば個体値30以上か判定できる。
ではこのレベルまで上げたとき、能力値がいくつになればUまたはVなのかということですが、もちろんステータス計算式からその都度計算しても構いませんが、今は様々なサイトで「ステータス計算機」という便利なツールが用意されていたりします。例えば、トレーナー天国様の ステータス計算機で「ポケモン」「レベル」を入力し、「性格指定なし」で調べれば、個体値に対応するステータスの一覧が表示されます。そこで個体値30、31に対応するステータスを見れば、具体的な値が分かります。レベルを上げてもこの値に達していなかったらUまたはVではないということです。レベルを上げてこの値に達し、個体値が30以上だと分かれば、ステップ1の個性の情報と合わせて個体値がUなのかVなのかが一意に確定します。
30以上であることは分かったが、個性からはUかVか確定できない場合 (2V、3Vの可能性がある場合) は、後に述べるような方法で正確な個体値を判定する必要があります。
【参考】「ふしぎなアメ」について
- 「ふしぎなアメ」でレベルを上げる理由は、使うだけで簡単にレベルが上がるということと、努力値が入らずに済むということです。敵を倒してレベルを上げると、努力値が入ってしまい判定の計算が面倒になります。育て屋を使ってもよいですが、「ふしぎなアメ」があるに越したことはありません。
- 「ふしぎなアメ」は希少なので、実際に使ってしまうとまた集めるのが大変です。「ふしぎなアメ」を使用する前にレポートを書いておき、個体値の判定が終わったらリセットしましょう。
- 「ふしぎなアメ」は特性「ものひろい」のポケモンが戦闘終了後にときどき拾ってきます (「ふしぎなアメ」以外も拾ってきます) 。 個体値判定において「ふしぎなアメ」は大量に必要なので、手持ちが空いているときはできるだけ特性「ものひろい」ポケモンを連れて歩くようにするとよいです。また、バトルフロンティア (DP・Pt) やポケスロン (HG・SS) やバトルサブウェイ (BW) の景品として入手することもできます。
【種族値の1の位が5でも0でもない能力のU、V判定】
ここで面倒なのが種族値の1の位が5でも0でもない能力のU、V判定です。第4世代以降このような半端な種族値をもつポケモンが多く登場しましたが、おそらくこれはゲームバランス調整のためと思われます。
例)「キノコのほうし」、「みがわり」+「きあいパンチ」が強力なキノガッサ (素早さ種族値70) の天敵ドンカラス (素早さ種族値71 ) など。
このような半端な種族値の能力のU、V判定には上の2つの法則をそのまま使えません。ではどのようにすればよいかというと、「ドーピングにより努力値を振ってやる」ということをします。
ポケモンの能力値 (ステータス) の具体的な計算式は次のようになります。
能力値=[(種族値×2+個体値+努力値÷4) ×レベル÷100+A]×性格補正
(少数点以下切り捨て。 HPでは A=10+レベル 、その他能力では A=5 )
この計算式から分かることは、努力値を8振れば種族値+1に相当するということです。ここで、努力値を振ることにより種族値の合計相当値 (種族値+努力値による増分) の1の位が5か0になるようにしたいのですが、ドーピングアイテムは1個で10の努力値が入ってしまうため、なかなかうまい具合に種族値にしてちょうど+1、+2、・・・となるように努力値を振ることができません。
個体値判定をするポケモンが1匹だけという場合は、必要な努力値をドーピング以外にも普通に敵を倒すことで調整してもよいですが、タマゴ孵化によるポケモン厳選時などで個体値判定するポケモン数が多い場合は、1匹1匹調整しているとかなりの手間がかかってしまいます。そのため、厳選前にステータス計算機を用いていくつドーピングしていくつまでレベルを上げれば判定できるか求めてメモを取っておき、厳選中はそれを利用します。
個性が分かっている能力のU、V判定だけなら、ステータス計算機により個体値27以上と判別が付くレベルとドーピング数が分かれば、個性の情報と合わせて一意に確定できます。
② ある能力の正確な個体値を知りたい (UVに限らず)
2V、3Vの可能性があるが個性からはUなのかVなのかまでは確定できない場合や、U、V判定という訳ではないがポケモンの個体値を正確に知りたいという場合も、基本的には「ふしぎなアメ」と「ドーピング」により調べていきます。この場合もステータス計算機を用います。
やり方としては、
- まず個体値を知りたいポケモンのレベルを「ふしぎなアメ」で5~15程度まで上げる。
- 次に、ステータス計算機でそのレベルでの個体値とステータスの対応を調べる。レベルを上げたポケモンのステータスの値と比較して、個体値が取り得る範囲をメモする。
- 次に、適当にドーピングにより努力値を振り、「ふしぎなアメ」でレベルを上げる。ここで再びステータス計算機と比較して、個体値が取り得る範囲をメモする。この時点で、 2. の範囲との共通部分のどこかに正解の個体値があることが分かります。
- この共通部分がある一定値を取るように、3. の手順を繰り返して範囲を狭めていく。この一定値がその能力の正確な個体値となります。
上記の 1.や 2. で、適当にドーピングにより努力値を振り「ふしぎなアメ」でレベルを上げると言いましたが、実際は先にステータス計算機上でいくつドーピングするか、いくつレベルを上げるかなどをシミュレートしておくとよいです。
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