役割理論

ポケモンバトルのパーティ構築における「役割理論」について考察。

役割理論とは

「役割理論」はポケモン対戦をしているとよく耳にする言葉です。ポケモンごとに「受け」「流し」などの役割を持たせてパーティを構築・運用していくという理論です。
下記は「受け」「流し」の定義です。

○受け

あるポケモンを相手に交代出しし、そのポケモンが回復技を持つことにより相手に倒されない状況となった場合、こちらのポケモンによる「受け」が成立したと言う。

○流し

あるポケモンを相手に交代出しし、相手を倒せる技を持つ・相手の攻撃によるダメージ量を上回る回復技を持つなどの手段により相手のポケモンが交換を余議なくされた場合、こちらのポケモンによる「流し」が成立したと言う。

「受け」「流し」にはそれぞれ可能な回数・条件があります。
例えば「じこさいせい」による回復により「受け」を行うポケモンの場合、HPが全快なら相手の攻撃によるダメージを最大HPの1/2以下に抑えることができれば「受け」が成立したことになります。しかしHPが2/3の状態ならばダメージを最大HPの1/2に抑えても次のターンに先制で倒されてしまい「受け」が成立しない可能性があります。特に、回復技を持たない流しは回数が限定されたものとなります。

お互いに「受け」「流し」を繰り返した後、相手のポケモンが交換を余議なくされるべき場面にも関わらず、交換できずに (交換しても交代先がそのターンに倒されてしまうなどの理由で) 倒すことができた場合、こちらのポケモンによる「潰し」が成立したと言います。

「役割理論」とはポケモンに「受け」「流し」の役割を持たせ、最終的に相手のポケモンの「潰し」を目的とする理論です。

役割理論の現状

現状では、金銀時代のような意味での「役割理論」は既に成り立ちません。ダイヤモンド・パール・プラチナ・ハートゴールド・ソウルシルバーの第4世代になり、ポケモンの技が高火力化したこと・こだわり系アイテムや「いのちのたま」など火力UPアイテムの登場などが原因で、ポケモンに「受け」の役割を持たせることがほぼ不可能となりました。
「役割理論」が全盛だったのは金銀時代の低火力環境においての話です。高威力技が少なく、火力UPアイテムも大したものがなかったためポケモンが「受け」として機能しやすかったのです。金銀時代では相手の攻撃をいかに受けきるかに焦点がおかれましたが、現在の環境では高火力な殴り合いにより相手を素早く潰すことを目標とするバトルスタイルが主流です。

現環境において、全てのポケモンの物理技を受けられる「物理受け」は皆無であり、全てのポケモンの特殊技を受けられる「特殊受け」はハピナスのみです。そのハピナスも場合によっては「受け」として機能しないというのが現状です。

金銀時代のようにセオリーを作れなくなった「役割理論」ですが、完全に成り立たなくなったという訳ではありません。役割理論の根幹である「相手のポケモンに交代出しして対処する」という考えは今でもバトルの基本として生きています。パーティを構築するときの基本として「役割理論」は進化を遂げています。また、ポケモンそれぞれに役割を持たせるという考え自体は、他の様々な派生理論にも受け継がれています。

☆おまけ
ポケモンが本来もつべき役割を遂行できなくすることを「役割破壊」といいます。本来なら地面タイプのポケモンには勝てないサンダースが「めざめるパワー氷」により地面相手を突破するような事例があります (この場合サンダースは地面タイプが持つ「電気タイプ流し」という役割を破壊したということになります) 。

スポンサーリンク


メインコンテンツ

共通コンテンツ

スポンサーリンク

PR

  • ポケモンスカーレット・バイオレット(SV)攻略 | ポケモン王国攻略館
  • ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー攻略館