ループ理論
ポケモンバトルのパーティ構築における「ループ理論」について考察
ループ理論とは
ポケモンのパーティ構築における「ループ理論」とは、お互いに弱点のタイプを補うポケモン6匹でパーティを組むというものです。この理論に基づいたパーティの組み方としては、
- まず一匹ポケモン①を決めます。
- 次にそのポケモンの弱点を突けるタイプに強いタイプのポケモン②を決めます。
- 以下これを繰り返してポケモン⑥まで決めます。
こうして選んだポケモンがループしていて互いに弱点を補っていれば完成です。
上のパーティの組み方は一例に過ぎませんが、要するに様々なタイプをパーティに入れ、苦手なタイプのポケモンが出てきたら、こちらはタイプ的に有利なポケモンに交換して弱点を突いて倒す、というのがこの理論の要旨だと思います。(一部役割理論的なところもありますが)
ループ理論の問題点
しかし、この理論には多くの問題点があります。○ポケモンは単一タイプに弱点を持つ訳ではない
世代が進むに連れて様々な複合タイプのポケモンが登場していますので、今はうまい具合にループを作るのは至難です。
○タイプ的には強いはずだが、相手がこちらの弱点を突ける技を持っていた
「めざめるパワー」などはよい例ですね。それ以外にも遺伝技や教え技など、本来そのポケモンが覚えないはずの技を覚えていることはたくさんあります。
○技の高火力化
第4世代でのポケモンの技の高火力化により、タイプ的に有利であっても、交換から受け切るのは難しくなりました。こだわり系アイテムも脅威です。
○半減実、「きあいのタスキ」など
弱点を突いて一撃で倒すはずが、倒せないことがよくあります。
○そもそも「ループ」が成り立たない
6on6対戦ならまだしも、見せ合い有り3on3だと、どのポケモンを先発にして残りをどう決めればよいのか分かりません。
○ループ崩壊後の対処
こちらのポケモンが倒されループが破壊された後、どう立ち振舞うのか考えておかなければいけません。
など。他にも問題点はあると思いますが、この理論だけでパーティを組むのは不可能だと思われます。
しかし、相手に有利なポケモンを出し弱点を突くという考えは、ポケモンバトルにおいて基本だと思います。「役割理論」と共に、どんなパーティを組むにしてもある程度念頭においておく必要があると思います。自分ではうまく組んだつもりのパーティが、実はある単一タイプの技にめっぽう弱いということもあったりしますので。
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