ブリガロン育成論

ブリガロンの育成論。ポケモンXY対応版。

ブリガロンの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。

ブリガロンの基本データ

全国 No.652 ブリガロン
ブリガロン 分類 : とげよろいポケモン
タイプ : くさ/かくとう
高さ : 1.6 m
重さ : 90.0 kg
種族値 タイプ相性
HP 88
攻撃 107
防御 122
特攻 74
特防 75
素早さ 64
×4
×2 炎 氷 毒 超 妖
×1/2 水 草 電 地 岩 悪
×1/4
無効
特性
しんりょく 自分の残りHPが最大HPの1/3以下になると、くさタイプのわざの威力が1.5倍になる。
隠れ特性 (夢特性)
ぼうだん 「アイスボール」「アシッドボム」「ウェザーボール」「エナジーボール」「エレキボール」「オクタンほう」「かえんだん」「がんせきほう」「きあいだま」「ジャイロボール」「シャドーボール」「タネばくだん」「タネマシンガン」「タマゴばくだん」「たまなげ」「でんじほう」「どろばくだん」「はどうだん」「ヘドロばくだん」「マグネットボム」「ミストボール」などの弾系のわざでダメージを受けない。

ブリガロンのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 ブリガロンを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。

ブリガロンの特徴

【良いところ】

  • ブリガロンはポケモンXYの草御三家、ハリマロンの最終進化形です。御三家ポケモンだけに安定した能力を持ちます。高めの物理耐久と攻撃を生かしたいところ。
  • ブリガロンの隠れ特性「ぼうだん」ではボール系の様々な技を防ぐことができます。そのため「ヘドロばくだん」「シャドーボール」「きあいだま」といった技を持つゲンガー・メガゲンガーなどに強いです。

【悪いところ】

  • ブリガロンは草ポケモンの宿命で弱点が多いです。ブリガロンは耐性も多いため半減技読みで交代出ししやすそうですが、素早さが遅いため次のターンに先制で弱点をつかれてしまう危険があります。
    ブリガロンが氷技に弱いのは特に痛いところです。ブリガロンは草ポケモンのためメジャーな水ポケモンに強いですが、水ポケモンの多くは「れいとうビーム」などの氷技を持つため繰り出しは安定しません。ナットレイやユキノオーなら氷技で弱点を突かれないため、水ポケモン対策の草ポケモンが必要ならこれらのポケモンを使った方が無難です。
  • 草/格闘というタイプの組み合わせは、攻撃範囲という意味ではあまり良くありません。草技と格闘技は両方とも半減されやすく、どちらも毒・飛行・虫タイプに半減されてしまうのが問題です。
  • ブリガロンと同タイプのポケモンにはキノガッサがいます。キノガッサは命中100%の催眠技「キノコのほうし」を使える上に、特性「ポイズンヒール」を生かした型も強力です。またキノガッサは攻撃種族値が130と高く、素早さもブリガロンよりは高いです。ブリガロンにはキノガッサほど分かりやすい長所がないのが悩みどころです。

ブリガロンの型

【物理アタッカー型】

特性 :
ぼうだん or しんりょく
性格 :
いじっぱり
努力値:
攻撃252 素早さ調整 残りHP
持ち物:
たべのこしorオボンのみorとつげきチョッキorヤチェのみorこだわりハチマキ
確定技:
ウッドハンマーorタネばくだん/アームハンマー
選択肢:
ストーンエッジ/しっぺがえし/ドラゴンクロー/じしん/ニードルガード/まきびし/
ビルドアップ/みがわり/こうごうせい/いたみわけ/ほえる

◆型について

  • 地面・岩・水・電気といった有利なタイプの相手に繰り出して攻撃するアタッカーです。水ポケモンに交代出しするときは相手の氷技に注意。地面ポケモンは地面+岩or地面+氷タイプの技の組み合わせを持つことが多いですが、ブリガロンが両方半減できる地面+岩の相手には特に有利です。

◆特性について

  • 夢特性「ぼうだん」により、ゲンガーなど玉の技を使うポケモンに有利になります。ただし「ヘドロウェーブ」を持つゲンガーには注意。
  • 「しんりょく」ではHP1/3以下で草技が威力アップします。ブリガロンは素早さが遅く、「しんりょく」発動後は先制で倒されてしまいがちなのであまりオススメできません。

◆性格・努力値について

  • いじっぱり攻撃特化で与えるダメージを増やすのが無難です。
  • 素早さを調整しておくと、ブリガロンより少し素早いシャワーズやニョロトノなどに繰り出しやすくなります。また素早さ調整をしたジバコイルやバンギラスなど、ブリガロンより少し素早さ種族値が低いポケモンに抜かれにくくなります。ただしバンギラスは素早さに全振りしているケースもあるため注意。
  • 残りはHPに振ると耐久が安定し、「ウッドハンマー」の反動ダメージにも多少強くなります。

◆持ち物について

  • たべのこし・オボンのみ:
    ブリガロンを回復し、繰り出せる回数を増やすことが期待できます。
  • とつげきチョッキ・ヤチェのみ:
    「とつげきチョッキ」は補助技を使えない代わりに特防が上がり、水ポケモンの「れいとうビーム」などに強くなります。ただし回復はできません。
    「ヤチェのみ」は一度だけ「れいとうビーム」を等倍で受けることができる半減実ですが、「とつげきチョッキ」と比べると効果範囲は狭いです。
  • こだわりハチマキ:
    ブリガロンは素早さが遅くタイマン戦に強いわけではないので、一発撃ち逃げになりがちです。よって「こだわりハチマキ」も候補に入ります。

◆技について

「ウッドハンマーorタネばくだん」「アームハンマー」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • ウッドハンマー・タネばくだん:
    「ウッドハンマー」は威力120の草技で、タイプ一致の高威力メインウェポンになります。水や地面といったポケモンへの遂行技でもあります。
    「タネばくだん」は威力80と低いですが、「ウッドハンマー」と異なり反動ダメージがありません。カバルドンなどの高耐久ポケモンを突破しにくくなることがデメリットです。
    草技は格闘技と攻撃範囲の相性が良くないため、格闘技をメインウェポンにして草技を抜くことも考えられます。しかし草技を抜くと水ポケモンに対抗しにくくなり、他の攻撃力が高い格闘ポケモンを使った方が良くなってしまいがちです。
  • アームハンマー:
    「アームハンマー」はタイプ一致の格闘技。バンギラスへの遂行技でもあります。素早さが1段階下がるマイナス効果がありますが、ブリガロンは元から素早さが低めなのであまり気になりません。
  • ストーンエッジ:
    格闘+草技に耐性を持つ飛行・虫ポケモンへの牽制技。ゲンガーへの有効な攻撃手段にもなりますが、命中率が悪いのが難点。
  • しっぺがえし:
    格闘技を無効化してくるゴーストポケモンに効果抜群で、ゲンガーへの有効な攻撃手段にもなります。ゴーストポケモンは草技でも等倍で通りますが、ゲンガー・シャンデラ・ギルガルドなど出現率が高いゴーストは草技を半減してくることが多いため候補になります。
  • ドラゴンクロー:
    草技に耐性を持つドラゴンポケモンへの牽制技です。ドラゴンには格闘技が等倍で通り、飛行タイプを持つカイリューやボーマンダには「ストーンエッジ」の方が効果的なので優先度は低め。
  • じしん:
    地面技は格闘技と攻撃範囲がかなり被るので微妙です。ブリガロンのほとんどの攻撃に耐性を持つギルガルドには効果抜群で、直接技でないため「キングシールド」の攻撃ダウンも受けません。またメガゲンガーに最も効果的な技ですが、普通のゲンガーは特性「ふゆう」なので効きません。
  • ニードルガード:
    ブリガロンの専用技。効果は「まもる」と大体同じですが、相手が直接技を使ったターンに「ニードルガード」を使った場合、相手の最大HPの1/8だけダメージを与えることができます。「ゴツゴツメット」と同時発動できないのが残念なところ。
  • まきびし:
    相手の交代読みなどで使えば、相手がポケモン交換する度にダメージを与えられます。味方の後続エースが相手を確定で倒しやすくなります。ポケモン交換が多くなる6対6戦では特にオススメです。
    ブリガロンは特別繰り出しやすいポケモンではなく、「こうそくスピン」等で撤去される危険もあるため、「まきびし」は他のサポートポケモンに任せて素直に攻撃した方がいいのかもしれません。
  • ビルドアップ:
    攻撃と防御を同時に上げられる技。ブリガロンは素早さが遅く弱点も多いため、これを積んでも全抜きに繋げにくいです。「ビルドアップ」で特防は上がらないので、積んだターンに特殊アタッカーに交代されるとピンチとなるのも問題です。
  • みがわり:
    相手の交代読みで使い、出てきた相手を確認してから攻撃技を選ぶことができます。
  • こうごうせい:
    ブリガロンを回復して長持ちさせられます。天気を雨や砂嵐などにされると回復量が減るのが欠点です。
  • いたみわけ:
    ブリガロンのHPが減ったときに使うと、ブリガロン自身を回復させつつダメージを与えられる技。ブリガロンのHP種族値が低くない関係でHP種族値が低い相手には使いにくく、相性は微妙です。
  • ほえる:
    相手を強制交代させることで積み技を解除できます。技スペースがきついのが難点です。

【やどみが型】

特性 :
ぼうだんorしんりょく
性格 :
いじっぱりorわんぱくorしんちょう
努力値:
特防252 素早さ調整 残り攻撃or防御
持ち物:
たべのこし
確定技:
やどりぎのタネ/みがわり
選択肢:
ウッドハンマー/タネばくだん/アームハンマー/ストーンエッジ/
ニードルガード/ビルドアップ/こうごうせい

◆型について

  • 「やどりぎのタネ」+「みがわり」を使い、相手の攻撃をみがわりで防ぎながらHPを吸い取る嫌がらせ型。相手の交代読みで「やどりぎのタネ」を使い、次のターンに一発耐えてから「みがわり」を置きます。ここまで成功したら「みがわり」を出し続け、相手の体力を吸い取ります。相手の攻撃が外れて「みがわり」が残ったら攻撃技を使う余裕ができます。
  • やどみが戦法は本来、「みがわり」を先制で出せる素早いポケモンの方が向いています。特にエルフーンは特性「いたずらごころ」を持ち、ほぼ必ず先制で「みがわり」を出すことができるためやどみが戦法ととても相性の良いポケモンです。一方ブリガロンは素早さが遅く、フシギバナやモジャンボのように催眠技を使えるわけでもありません。そのため1発耐えてから「みがわり」を出すことになりがちで、やどみがの起点にできる相手がかなり限られてしまいます。
    またブリガロンはHP種族値が低くないため、「やどりぎのタネ」の回復効率が悪いです。やどみがではエルフーンやキノガッサのように自分のHPが少ないほど、相手のHPを吸い取ったときの回復割合が高くなります。そのためブリガロンはHPの点においても、やどみがに向いているポケモンではありません。
    ブリガロンをやどみがに使うなら、やどみがだけに特化するのではなく、タイプ一致の攻撃技などをうまく絡めて戦うのがオススメです。

◆特性について

  • 隠れ特性「ぼうだん」で有利な相手を増やしておくのがオススメです。
  • 特性を「しんりょく」にすると、HPが発動圏内に入ったとき火力アップして役立つことがあります。ただしバトルの状況によるため、必ず役立つわけではありません。

◆性格・努力値について

  • 性格は火力重視のいじっぱり、地面や岩など対物理ポケモン重視のわんぱく、水や電気といった対特殊ポケモン重視のしんちょうの選択です。
  • 特防に努力値を振っておくと、水や電気といったポケモンへの繰り出しが安定します。HPにも振って特防特化にするとさらに安定しますが、HPを上げても「やどりぎのタネ」による回復効率が下がるだけなのでオススメできません。
  • 素早さ調整については、上記物理アタッカー型と同様です。

◆持ち物について

  • たべのこし:
    「みがわり」を出せる回数を増やす「たべのこし」がオススメです。

◆技について

「やどりぎのタネ」「みがわり」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • やどりぎのタネ・みがわり:
    やどみが型なので確定技です。
  • ウッドハンマー・タネばくだん・アームハンマー・ストーンエッジ:
    攻撃技の選択基準は上記物理アタッカー型と同じです。
  • ニードルガード:
    「まもる」の代わりに使うと、「たべのこし」の回復量を稼ぐことができます。
  • ビルドアップ:
    積めれば「みがわり」が壊されにくくなることがありますが、積む暇はあまりないかもしれません。
  • こうごうせい:
    「みがわり」で減っていくHPを回復できますが、「みがわり」を出し続けないと相手の攻撃を受けてしまうジレンマです。

役割関係


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