エンペルト育成論
エンペルトの育成論。
エンペルトの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。
エンペルトの基本データ
全国 No.395 エンペルト | |||||||||||||||||||||
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種族値 | タイプ相性 | ||||||||||||||||||||
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×4 | ||||||||||||||||||||
×2 | 電 格 地 | ||||||||||||||||||||
×1/2 | 無 水 飛 超 虫 岩 霊 竜 悪 | ||||||||||||||||||||
×1/4 | 氷 鋼 | ||||||||||||||||||||
無効 | 毒 | ||||||||||||||||||||
特性 | |||||||||||||||||||||
げきりゅう | 自分の残りHPが最大HPの1/3以下になると、みずタイプのわざの威力が1.5倍になる。 | ||||||||||||||||||||
隠れ特性 (夢特性) | |||||||||||||||||||||
まけんき | 相手のわざや特性で能力のランクが下がると、攻撃のランクが2段階上がる。 |
エンペルトのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 エンペルトを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。
エンペルトの特徴
【良いところ】
- 特攻種族値が高めであり、「げきりゅう」発動後の水技が強力です。耐久調整や「みがわり」で体力を削って「げきりゅう」+「ヤタピのみ」を発動させれば全抜きを狙うことができます。遅い素早さは「こうそくいどう」で補います。
- 水技に耐性があります。スイクン・ヤドラン・「じしん」のないギャラドスなどの水タイプに交代出しができます。水相手には「くさむすび」を使うのが基本ですが、シャワーズのように体重が軽い相手は「あくび」で流します。
- ドラゴン技に耐性があります。強力な二刀エースであるボーマンダのドラゴン技読みで交代出しができます。ボーマンダ流しを重視する型にするなら「じしん」の対策として「シュカのみ」を持たせます。持っていなくても相手が勝手に警戒して逃げてくれたりしますが・・・
【悪いところ】
- 12ものタイプに耐性があり、一見交代出ししやすそうなポケモンです。
しかしメジャーである地面・格闘技に弱点を持ち、かつ素早さが遅いです。耐性を活かして繰り出しても、多くのケースでは次のターンに先手で弱点を突かれて倒されてしまいます。
そのため、交代出しできる範囲は実は狭いです。スイクンなどの水タイプ+ボーマンダ程度に限られます。
相手の水タイプを流すには「くさむすび」を使いますが、シャワーズなど体重が軽い相手には効きません。「あくび」を使って相手水を流すこともできますが、それは相手にも同じことがいえます。 - 耐性と「くさむすび」を活かしてスイクンなどの水タイプを流すことができます。
水タイプで水流しができるポケモンにはスターミーがいます。スターミーは素の素早さが高く、「いのちのたま」で火力を補う全抜きエースとしての活躍が期待できます。エンペルトは素早さが低いため、スターミーのように手軽な全抜きエースとして扱うことができません。エンペルトを全抜きエースとするには「こうそくいどう」などの積み技が必要ですが、流せる相手が限られるため交代際に積む隙があるとは限りません。
「こうそくいどう」を積むチャンスが限られるため、積めるときに積む必要があります。しかしバトル序盤で積むとハピナスやシャワーズを味方が削っていないため止まりやすくなります。かといって、バトル終盤に相手のスターミーやゴウカザルなどのエースと対峙してしまうとそもそも積めません。
エンペルトの型
【全抜きエース型】
- 性格 :
- ひかえめorおくびょう
- 努力値:
- 特攻252、HP4n調整、素早さ調整
- 持ち物:
- ヤタピのみ
- 確定技:
- ハイドロポンプorなみのり、みがわり、こうそくいどう
- 選択肢:
- くさむすび、れいとうビーム
「みがわり」連打で「げきりゅう」+「ヤタピのみ」を発動させれば水技の火力は2.25倍。
「こうそくいどう」で上がった素早さで全抜きを狙います。
みがヤタはHPを減らして戦うため先制技に弱いですが、エンペルトは「バレットパンチ」「こおりのつぶて」「アクアジェット」「でんこうせっか」などに耐性を持つため先制技に強いです。砂嵐ダメージも受けません。
キングドラなどの抜きエースにも言えますが、「ハイドロポンプ」の外れは大きいです。特にエンペルトはHPを減らして戦うため、技の外れは致命的。「ハイドロポンプ」を使うなら特に、勝ち筋をエンペルトだけに頼らない方がよいでしょう。
性格・努力値について。
エースなので特攻全振りは確定です。
性格は基本的にひかえめですが、おくびょうにすると「こうそくいどう」後にようきスカーフヘラクロス・いじっぱりスカーフガブリアスを抜けるようになります。ようきスカーフガブリアスはおくびょう最速でも抜けません。終盤エースとしてようきスカーフガブリアスが多いような環境ならそもそもこの型は向いていないといえます。
HPは「みがわり」3回の使用でちょうど「ヤタピのみ」が発動するよう4の倍数に調整しておきます。
素早さは調整です。
性格がひかえめなら、「こうそくいどう」時にいじっぱりスカーフヘラクロス抜きの調整がムダがありません。それ以上素早さに割くなら最速マルマイン抜きか全振りとなります。ようき最速スカーフヘラクロスはギリギリ抜くことができません。スカーフヘラクロス・ガブリアスなど全抜きの障害となるポケモンは予め狩っておくのが理想です。
性格がおくびょうなら、いじっぱりスカーフガブリアスまで抜く調整がオススメです。最速でも構いません。
持ち物について。
「げきりゅう」と合わせて決定力を出す「ヤタピのみ」です。
技について。
「ハイドロポンプorなみのり」「みがわり」「こうそくいどう」「選択肢」という技構成とします。
「ハイドロポンプ」「なみのり」は「げきりゅう」の威力UPを受けるタイプ一致技です。「ハイドロポンプ」は確定で倒せる相手が増え、全抜き体制は整えやすくなります。オーバーキル&命中が不安定である点が問題です。「なみのり」は命中の安定が魅力です。全抜き体制が整っているという前提ならコチラの方が優秀です。
「みがわり」は連打して「げきりゅう」+「ヤタピのみ」を発動させるために使います。
「こうそくいどう」は交代読みなどで使うことで遅い素早さを補い、全抜きのプレッシャーをかけることができる技です。
残りの技は選択肢となります。
選択肢の技では、水技に耐性がある水・ドラゴン相手を狙うことになります。
「くさむすび」はスイクン・ミロカロスなど水タイプを狙う技。シャワーズは体重が軽いので、「ヤタピのみ」込みでもHP振りシャワーズが中低乱数2となります。氷技でなく草技を選択するとHP満タンラティオスの死に出しで止まってしまうので、ラティオスは予めしっかり削っておきましょう。ちなみにHP4振り特防↓ボーマンダは「ステルスロック」+コンボ発動後「ハイドロポンプ」で確定で倒すことができます。
「れいとうビーム」はラティオスやボーマンダなどドラゴンタイプを狙う技です。草タイプにも効果抜群です。これにするとシャワーズなど水タイプで止まりやすくなります。
どちらを選択するとしても、止まってしまう相手に予めダメージを与えておけるようなパーティ構築にします。
【ボーマンダ流し型】
- 性格 :
- ひかえめ
- 努力値:
- HP252、特防調整、残り特攻
- 持ち物:
- シュカのみ
- 確定技:
- ハイドロポンプ、れいとうビーム、くさむすび
- 選択肢:
- あくび、ステルスロック
「いのちのたま」を持ったテンプレ二刀エースのボーマンダを流すことができます。
「こだわりスカーフ」型のボーマンダなら余裕です。
スイクンなどの水タイプの流しも兼ねます。
流せる範囲が狭く他のポケモンと被る上にボーマンダを釘づけしてあるパーティではあまり出番がありません。
性格・努力値について。
HP振りだけでも「シュカのみ」と合わせて特攻特化ボーマンダ@いのちのたま の「りゅうせいぐん」+「じしん」を耐えることができます。
「だいもんじ」2発を耐えられるように特防に努力値を割いておくとさらに安定します。特防に68だけ振ると、上記ボーマンダの「だいもんじ」2発耐え調整となります。
火力を保つために残りは特攻に振ります。
持ち物について。
ボーマンダの「じしん」に対抗する「シュカのみ」です。
「くさむすび」でラグラージを流しやすくなる効果もあります。
技について。
「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」「くさむすび」「選択肢」という技構成とします。
「ハイドロポンプ」はタイプ一致技です。交代読みで使うので、相手への負荷を考えて「なみのり」よりもオススメできます。
「れいとうビーム」はボーマンダの弱点を突ける技なので必須です。
「くさむすび」はスイクンなど水タイプの弱点を突く技です。「じしん」を持たないギャラドスに交代出ししたときに等倍ダメージを与えることもできます。
残りの技は選択肢となります。
「あくび」は交代読みで使うことにより様々な相手の牽制となります。またシャワーズのように、体重が軽く「くさむすび」の効きが悪い水タイプを流すことができます。「くさむすび」で弱点を突けないギャラドスを流すこともできますが、ギャラドスは「カゴのみ」「ラムのみ」持ちが多いので微妙です。
「ステルスロック」は味方エースの決定力をサポートする技でパーティとの相談です。相手がボーマンダやギャラドスを繰り出せる回数を制限することもできます。
役割関係
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