ムウマージ育成論
ムウマージの育成論。
ムウマージの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。
ムウマージの基本データ
全国 No.429 ムウマージ | |||||||||||||||||||||
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種族値 | タイプ相性 | ||||||||||||||||||||
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×4 | ||||||||||||||||||||
×2 | 霊 悪 | ||||||||||||||||||||
×1/2 | 毒 虫 | ||||||||||||||||||||
×1/4 | |||||||||||||||||||||
無効 | 無 格 | ||||||||||||||||||||
特性 | |||||||||||||||||||||
ふゆう | じめんタイプのわざを受けない。 | ||||||||||||||||||||
隠れ特性 (夢特性) | |||||||||||||||||||||
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ムウマージのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 ムウマージを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。
ムウマージの特徴
【良いところ】
- 特殊耐久がゲンガーよりも高めなゴーストです。
ゲンガーは耐久が低く、ハピナスなど耐久系にさえ交代で出しにくいですが、ムウマージは特殊技を使う相手になら出していくことができます。「みがわり」+「でんじは」「やどりぎのタネ」などを使って居座りを狙うハピナスやワタッコが相手にいる場合、彼らに出していき、「ほろびのうた」で流すことができます。(「ほろびのうた」は「みがわり」貫通です。)
ムウマージは、火力はないが居座りを狙ってくる受けを流しやすいポケモンです。「ほろびのうた」を歌わなくても、「くろいまなざし」+「ほろびのうた」でハメられるかもしれないというプレッシャーから相手が自分で逃げてくれることもあります。 - ゴーストタイプと特性「ふゆう」で、ノーマル・格闘・地面と3つものタイプを無効化できます。
ノーマル・格闘を流す能力は高くありませんが、ガブリアスやメタグロスの「じしん」読みで出して「おにび」を撃つことができます。ムウマージは「おにび」を持っていることが多いため、相手は逃げてくれるでしょう。 - マイナーなので、相手に技構成が読まれにくいです。とりあえず「おにび」「みちづれ」「くろいまなざし」+「ほろびのうた」を警戒して行動してくる人が多いと思います。
【悪いところ】
- 特攻・素早さ種族値が高めですが、どちらもゲンガーに負けてしまっています。速攻特殊アタッカーにするとゲンガーの劣化となります。
(ゲンガーですらタイプ一致「シャドーボール」が低威力のせいで火力が足りません。特殊エースとしてのゲンガーは、火力・素早さがより高いスターミーの劣化と言われてしまいます。) - ゴーストタイプのため、カビゴンの「おんがえし」などノーマル技を受けての無償降臨ができます。ノーマル流しとして期待したいところです。
しかし、カビゴンに対してまともに攻める手段がありません。「おにび」読みで相手カビゴンが交代してくれればいいのですが、「ねむる」持ちだとやけど状態を回復できるためすぐには交代してくれなかったり。そうこうしているうちにムウマージが「かみくだく」を受けて倒れたり「あくび」で流されたり・・・
カビゴンにダメージを与えて倒すことは無理なので、「おにび」「ほろびのうた」で相手が流れてくれるのを期待するしかありません。
ちなみにゲンガーは、カビゴンに対し「きあいだま」で弱点を突いたり「だいばくはつ」を撃つことができるため、カビゴンを流しやすいです。この点でもムウマージはゲンガーに劣ってしまいます。
カビゴンを「おにび」などで誤魔化して流すとしても、メタグロスやエレキブルも合わせて受けやすいゴーストであるロトムでやった方がよいです。ロトムもムウマージと同じく特性「ふゆう」であり、カビゴンだけでなく地面タイプのポケモンを「おにび」「リフレクター」などを使い流すことができます。 - ゴーストタイプのため、カイリキーの「ばくれつパンチ」など格闘技を受けての無償降臨ができます。格闘流しとして期待したいところ。
しかし、相手格闘ポケモンに対して攻める手段がタイプ不一致の「サイコキネシス」、もしくは「シャドーボール」くらいしかなく、押しが弱め。「おにび」も特性「こんじょう」の格闘相手には効きません。ムウマージを防御特化にして格闘流しするくらいならヤドランやヨノワールを使った方が安定します。物理耐久の低いムウマージでは格闘ポケモンの「ストーンエッジ」のダメージもツライです。
ヤドランやヨノワールと違い、ソーナンスの「アンコール」の起点にされない点は評価できますが・・ - 上記のように、
種族値が中途半端であり、アタッカーにせよ受けにせよ他のポケモンでやった方がいいこと
ムウマージが無償降臨できる相手 (カビゴン・カイリキー・ヘラクロスなど) を流すための技がないor弱いこと
が大きな問題点といえます。 - ゴーストタイプなので、「おいうち」を持つ相手ハッサム・ミカルゲを呼び寄せてしまいます。ゲンガーなら「さいみんじゅつ」で彼らに対抗できなくもないですが、ムウマージは「さいみんじゅつ」を覚えることができません。
- 「ほろびのうた」で、相手の耐久ポケモンや「たくわえる」「めいそう」を積んでしまったポケモンを流すことができますが、ラグラージなどの「ほえる」なら1ターンで流すことができます。
- 「わるだくみ」「めいそう」という積み技を覚えることができます。これらの積み技は、ゲンガーは習得できないためアタッカーとして差別化できそうです。しかしムウマージは耐久がないため積みにくいです。火力もなく相手を流す力が弱いので、交代読みで積むことも安定しません。
「めいそう」なら、火力と素早さで勝っているフーディンで積んだほうがいいですし・・。 - ムウマージに出された相手を「くろいまなざし」で縛り、「ほろびのうた」をかけてギリギリでコチラだけ交代し、相手を倒すというコンボがあります。しかし、耐久型に強いムウマージに出てくる相手は大抵アタッカーです。ムウマージの耐久で3ターン耐えるのは難しいです。「みがわり」「まもる」を使えばムリではありませんが、そこまでしてこのコンボにこだわらなくてもよいかも。
「ほろびのうた」でムリに相手を倒すよりも、相手の居座り防止の技と考えたほうがよいです
ムウマージの型
【受け流し型】
- 性格 :
- おくびょう
- 努力値:
- 素早さ252、HP252、防御6
- 持ち物:
- ラムのみorオボンのみ
- メイン:
- シャドーボール
- サブ技:
- かみなり
- 補助技:
- ほろびのうた、おにび、みちづれ、いたみわけ、くろいまなざし
ハピナスやドククラゲなど、相手の受けポケモンに交代出しして流す型です。
とはいえ火力のないハピナスには、コチラのバンギラス・メタグロスなどの物理エースが低リスクで出ていけますから、ムウマージを出すのはもったいないです。
相手のハピナスに「みがわり」があると分かっている時は、この型のムウマージを出しておけば流すことができます。
ハピナスだけでなく、「たくわえる」などの積み技で防御系ランクが何段階も上がってしまったポケモンも流すことができます。
相手が流れなければ、「くろいまなざし」で縛って潰すのもアリです。
オマケですが、カビゴンの「おんがえし」やガブリアスの「じしん」読みで無償降臨して「おにび」を撃つこともできます。
性格・努力値について。
まず素早さに振ります。最速ガブリアスを抜いて「おにび」を撃つためにおくびょう最速とします。好みで最速ガブリアス抜き調整としてもOKです。
ハピナスの「かみなり」などを受ける必要があるので、HPに振ります。
持ち物について。
「ラムのみ」はハピナスの「かみなり」「でんじは」でマヒした時の1度の保険となります。ドククラゲやブラッキーの「あやしいひかり」の混乱も回復することができます。
「オボンのみ」は1ターン長生きできる延命アイテムです。
技について。
「ほろびのうた」「おにび」「選択肢」「選択肢」という技構成とします。
「ほろびのうた」は居座ろうとする相手を流せる技。相手の居座り防止だけなら、ラグラージやマンムーの「ほえる」でもできてしまいます。しかし、「ほえる」の場合は交代先がランダムであり、相手の強力なエースが無償降臨してしまうおそれもあり運ゲです。「ほろびのうた」では、相手に交代の1ターンを消費させることができ、相手の交代先にダメージを与えたり、「おにび」を撃ったり、コチラも同時交代することができます。相手のハピナスなど火力ないポケモンがなかなか交代してこない場合は、「くろいまなざし」で縛れば確実に倒すことができます。その前に逃げられますが・・・
「おにび」はカビゴンやガブリアス・マンムーなどにムウマージを無償降臨させた後に撃てる技です。
残りの技は選択肢となります。
「シャドーボール」はタイプ一致の安定技です。終盤までムウマージが生きていた場合、素早さが高いので相手との撃ち合いに勝てるかもしれません。
「かみなり」はドククラゲやミロカロスを初め、いろいろなポケモンの弱点をつくことができる技です。特攻に振る余裕がないので、「10まんボルト」よりも「かみなり」の方がオススメです。
「みちづれ」は素早さの高いムウマージと相性のよい読み技です。味方が有利なポケモンを倒しても仕方ないことに注意。コチラの後続が倒せないポケモンを道連れにします。ゲンガーと違い「だいばくはつ」を習得できないため、自分から相手を倒すことができないのが残念です。
「いたみわけ」は回復&攻撃手段。HPの低めなムウマージと相性の良い技です。ハピナスなどに当てたいところ。「くろいまなざし」+「ほろびのうた」で相手の受けを狩る場合はコレで回復しながらターンを稼ぎます。
「くろいまなざし」は「ほろびのうた」と合わせてハピナスを狩れる技です。とはいえ、「くろいまなざし」する前に逃げられてしまうことが多いので出番は多くはありません。流れてくれない受けへの最終手段として。強力なアタッカーはムウマージの対応範囲でないので、ムリして黒眼して滅ぼそうとしないでください。
役割関係
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