ゲッコウガ育成論
ゲッコウガの育成論。ポケモンXY対応版。
ゲッコウガの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。
ゲッコウガの基本データ
全国 No.658 ゲッコウガ | |||||||||||||||||||||
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種族値 | タイプ相性 | ||||||||||||||||||||
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×4 | ||||||||||||||||||||
×2 | 草 電 格 虫 妖 | ||||||||||||||||||||
×1/2 | 炎 水 氷 霊 悪 鋼 | ||||||||||||||||||||
×1/4 | |||||||||||||||||||||
無効 | 超 | ||||||||||||||||||||
特性 | |||||||||||||||||||||
げきりゅう | 自分の残りHPが最大HPの1/3以下になると、みずタイプのわざの威力が1.5倍になる。 | ||||||||||||||||||||
隠れ特性 (夢特性) | |||||||||||||||||||||
へんげんじざい | そのターンに選択した技を使う直前に、その技のタイプになる。 |
ゲッコウガのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 ゲッコウガを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。
ゲッコウガの特徴
【良いところ】
- ゲッコウガは素早さがとても高く、特攻も高めです。また高威力の水技「ハイドロポンプ」をメインウェポンに持ちます。そのためバトル終盤で弱った相手のポケモンを次々と倒していく全抜き要員に向いています。
素早さが高い全抜き要員として代表的なポケモンにはスターミーがいます。ゲッコウガはスターミーよりも特攻と素早さがいずれも高く、さらに悪タイプを持つことでスターミーとのタイマン戦にも勝利できます。このことからスターミーを越える全抜き要員となることが期待できます。 - ゲッコウガの一番の特徴は、隠れ特性「へんげんじざい」です。「へんげんじざい」の効果は、ゲッコウガが技を出す直前に今から出す技のタイプに変化すること。このため「へんげんじざい」を持つポケモンは自分が持つ全ての技をタイプ一致で使うことができ、火力が補強されます。
「へんげんじざい」では火力アップのほか、相手が出す技を予想し、自身がそれに耐性があるタイプに変わることで受けるダメージを減らすこともできます。
【悪いところ】
- ゲッコウガは物理耐久と特殊耐久がどちらも低く、高威力の技や弱点技を受けると簡単に倒されてしまいます。そのため相手のポケモンに対して交代出しすることは安定しません。
バトル終盤では相手ポケモンが「バレットパンチ」「マッハパンチ」など先制技を使ってくるのも辛いところです。
ゲッコウガの型
【全抜きエース型】
- 特性 :
- へんげんじざい
- 性格 :
- おくびょうorむじゃき
- 努力値:
- 特攻252 素早さ252 防御4
- 持ち物:
- いのちのたま
- 確定技:
- ハイドロポンプorなみのり/れいとうビーム
- 選択肢:
- あくのはどう/めざめるパワー炎/とんぼがえり/みずしゅりけん
◆型について
- バトル終盤に弱った相手のパーティを次々と倒していく型です。全抜き型は素早いゲッコウガにピッタリですが、先制技や「こだわりスカーフ」を持つポケモンには注意。
- ゲッコウガが出たとき天気が雨になっていると、メインウェポンの水技が強化されて火力アップです。雨以外の状態でも問題なく活躍できます。
◆特性について
- 全ての技をタイプ一致で使えるようになる「へんげんじざい」がオススメです。
◆性格・努力値について
- 素早さ種族値122を生かすため、おくびょう最速が基本です。性格をむじゃきにすると「とんぼがえり」など物理技の火力が下がらずに済みます。防御↓のせっかちにすると物理耐久が下がってますます先制技に弱くなるので、特防↓のむじゃきが無難です。
- 一撃で倒せる相手を増やすため特攻に全振りします。
◆持ち物について
- サブウェポンも含めて全技を強化する「いのちのたま」がオススメです。ゲッコウガのHPがどんどん減るので、相手の先制技で倒れやすくなることがデメリットです。
◆技について
「ハイドロポンプorなみのり」「れいとうビーム」「選択肢」「選択肢」という技構成です。
- 「ハイドロポンプ」「なみのり」はメインウェポンの水技です。ポケモンXYでは「ハイドロポンプ」が威力110、「なみのり」が威力90にそれぞれ下がりました。ゲッコウガは耐久が低く、相手を倒せなかった場合反撃で倒されてしまうため、基本的に高威力の「ハイドロポンプ」の方がオススメです。外れて負けることがあるのは仕様です・・・
- 「れいとうビーム」は水技に耐性を持つドラゴン・草ポケモン相手に効果抜群が取れる技。カイリューやガブリアスの4倍弱点を突け、トゲキッスなど飛行タイプの弱点もつけます。
- 「あくのはどう」は一応タイプ一致技。特性「へんげんじざい」でゲッコウガのタイプが変わっていくので、元々タイプ一致であることにあまり意味はないです。悪技は水ポケモンに等倍が取れるほか、スターミーやゲンガーなどの弱点を突くことができます。
- 「めざめるパワー炎」はナットレイやユキノオーの4倍弱点を突ける技。この2体は水技に耐性を持ちますが、氷技で弱点を突けない厄介な相手です。
「めざめるパワー炎」ではついでにハッサムの4倍弱点も突けますが、ハッサムは先制技の「バレットパンチ」を使うのでゲッコウガの残りHPに注意。またゲッコウガが「れいとうビーム」を使って氷タイプになっていると、「バレットパンチ」で弱点を突かれてしまいます。 - 「とんぼがえり」は相手にダメージを与えつつ交代できる技。虫技なのでスターミーや草ポケモンの弱点を突くこともできます。バトルから逃げる技なので、バトルに出るチャンスの少ないゲッコウガとは相性が悪い一面もありますが、相手にダメージを与えつつゲッコウガを温存できるメリットは無視できません。バトル序盤~中盤に虫弱点の相手にゲッコウガを死に出しして交換を誘ったり、バトル終盤に先制で「とんぼがえり」を使い逃げて再びゲッコウガを死に出しで繰り出すなどの使い方ができます。
- 「みずしゅりけん」はポケモンXYで新登場した先制連続技。素早さが高く先制しやすいゲッコウガとは相性が悪そうですが、相手の先制技に対抗できます。またゲッコウガが「バレットパンチ」「マッハパンチ」などで弱点を突かれるタイプになっているとき、先制で「みずしゅりけん」を使い水タイプに変わっておけば弱点を突かれずにすみます。
【みがヤタ型】
- 特性 :
- げきりゅう
- 性格 :
- おくびょうorむじゃき
- 努力値:
- 素早さ252 HP4n調整 残り特攻
- 持ち物:
- ヤタピのみ
- 確定技:
- ハイドロポンプorなみのり/れいとうビーム/みがわり
- 選択肢:
- あくのはどう/めざめるパワー炎/みずしゅりけん
◆型について
- 「みがわり」を連打して「ヤタピのみ」を発動させ、特攻ランクを上げます。さらにこのとき特性「げきりゅう」の効果で水技の威力も上がっているため、メインウェポンの火力は1.5 (ヤタピのみ) ×1.5 (げきりゅう) =2.25倍に。この火力と高い素早さで押し切る全抜きエース型です。
- ゲッコウガの夢特性「へんげんじざい」は優秀ですが、水技の火力だけなら「げきりゅう」発動時の方が高いです。またみがヤタ型では「ヤタピのみ」で特攻ランクが上がっているため、みがヤタ発動後は実質「へんげんじざい」+水技の火力2.25倍の状態になります。
- 天気が雨になっていると、ゲッコウガの水技がさらに火力アップします。
- みがヤタは発動すれば強力ですが、ゲッコウガが低耐久なこともあり先制技にとても弱いのが難点です。カイリュー、ローブシン、キノガッサ、ルカリオ、ハッサムといった先制技持ちのポケモンは予め別なポケモンでおびき出して倒しておく必要があります。
- 同じみがヤタ型を使うポケモンでは、「こうそくいどう」を覚えたエンペルトがいました。エンペルトはほとんどの先制技に耐性を持つためゲッコウガよりも先制技に強いです。またエンペルトは砂嵐ダメージを受けないため、みがヤタ発動後に天気を砂嵐にされ、相手に粘られて死亡ということがありません。特攻もエンペルトの方が高く水技が強力です。
ゲッコウガの差別化点は、元から素早さが高く「こうそくいどう」がいらないため技枠が1つ空き、止まる相手が減ることです。ただしエンペルトは「こうそくいどう」で最速130族以上のポケモンまで抜けますが、ゲッコウガは自分より素早いポケモンは抜けないため注意が必要です。
◆特性について
- HPが1/3以下になると水技の威力が1.5倍になる「げきりゅう」です。「ヤタピのみ」が発動したら「げきりゅう」は既に発動済みです。
◆性格・努力値について
- おくびょう最速でできるだけ多くの相手を抜けるようにしておきます。性格をむじゃきにすると物理技「みずしゅりけん」の威力が下がりません。
- HPを4の倍数にしておくと、「みがわり」を3回使ったときちょうど「ヤタピのみ」が発動してムダがありません。
- 残りは特攻に振って火力を確保します。
◆持ち物について
- HPが1/4以下になったとき特攻が1段階上がる「ヤタピのみ」です。
◆技について
「ハイドロポンプorなみのり」「れいとうビーム」「みがわり」「選択肢」という技構成です。
- 「ハイドロポンプ」「なみのり」はメインウェポンの水技ですが、どちらも一長一短です。「ハイドロポンプ」にすると確定1発の相手が増えるため、ゲッコウガの全抜き体制を整えやすくなります。命中率に不安が残るので、既に弱った相手には「なみのり」の方が安定です。
- 「れいとうビーム」は水技に耐性を持つドラゴン・草ポケモンの弱点をつける技です。
- 「みがわり」は連打してHPを減らすことで安全に「ヤタピのみ」を発動させます。
- 「あくのはどう」はタイプ一致技で、水ポケモンに等倍ダメージを入れたり、スターミーやゲンガーなどの弱点を突けます。
- 「めざめるパワー炎」はナットレイやユキノオーの4倍弱点を突ける技。ついでにハッサムの4倍弱点も突け、「ハイドロポンプ」と異なり外れる心配がありません。しかしハッサムは先制技の「バレットパンチ」を持っているため相手するのは厳しいです。
- 「みずしゅりけん」は先制連続攻撃技。物理技なので「ヤタピのみ」の恩恵を受けませんが、水技なので「げきりゅう」の恩恵は受けます。バトル終盤にゲッコウガより素早い相手が残ってしまったときに役立ちますが、何回連続攻撃になるかは運も絡みます。
【まきびし型】
- 特性 :
- へんげんじざい
- 性格 :
- おくびょうorむじゃき
- 努力値:
- 特攻252 素早さ252 防御4
- 持ち物:
- いのちのたまorきあいのタスキ
- 確定技:
- ハイドロポンプorなみのり/れいとうビーム/まきびしorどくびし
- 選択肢:
- あくのはどう/めざめるパワー炎/とんぼがえり/みずしゅりけん
◆型について
- 基本的に先発か死に出しで繰り出し、「まきびし」や「どくびし」を撒く型。ゲッコウガは素早さが高く先制で「まきびし」を使いやすいです。そのため相手に先制で倒されて撒けなかったり、相手の「ちょうはつ」で邪魔される心配がほぼありません。
- 「まきびし」を撒いた後は、バトル終盤に再登場させて全抜きエースとして活躍させることも可能。上記全抜きエース型との共通点も多いです。
- 「まきびし」はポケモン交換が多いバトルほど後からジワジワ効いてくるので、3対3よりも6対6でオススメできる型です。
- ゲッコウガは耐久が低く、「まきびし」を使ったターンに相手の反撃が来ると命がけです。交代読みで「まきびし」を使うとしても、読み外すリスクもあります。
またゲッコウガは交代でバトルに繰り出しやすいポケモンではないですが、アタッカーとしての火力は低くないため、貴重な行動ターンを「まきびし」に使ってしまってもいいのかという疑問が残ります。「まきびし」を撒くならクレッフィやフォレトスといった、補助技特化のポケモンや交代で出しやすいポケモンの方が本来は向いています。
◆特性について
- 全ての技をタイプ一致で放てる「へんげんじざい」がオススメです。「まきびし」を撒いた後も、バトル終盤に全抜きエースとして使い回すことができます。
◆性格・努力値について
- 上記全抜きエース型と同様です。
◆持ち物について
- 上記全抜きエース型と同様、「いのちのたま」がオススメです。
- ゲッコウガを先発で出すなら「きあいのタスキ」を持たせればほぼ確実に1回は「まきびし」「どくびし」を使うことができます。相手が先制技持ちや素早いポケモンでなければ2回撒けます。ただし「きあいのタスキ」は砂嵐などで潰されること、またゲッコウガが先発でなければ相手の「ステルスロック」などで潰されることがデメリットです。「きあいのタスキ」を使ってまで「まきびし」「どくびし」を2回撒いたのに、相手に「こうそくスピン」で撤去されるかもしれないという不安もあります。
◆技について
「ハイドロポンプorなみのり」「れいとうビーム」「まきびしorどくびし」「選択肢」という技構成です。
- 「ハイドロポンプ」「なみのり」はメインウェポンの水技です。
- 「れいとうビーム」は水技を半減するドラゴン・草ポケモン相手に効果抜群です。
- 「まきびし」「どくびし」は、まきびし型なのでいずれかは確定です。「どくびし」は2回撒けば相手をもうどく状態にできる優秀な技ですが、毒タイプを出されると消えてしまうので注意。また「どくびし」は鋼ポケモンにも効きません。基本的に「まきびし」にした方が相手に関わらず役立ちます。
- 「あくのはどう」「めざめるパワー炎」「とんぼがえり」「みずしゅりけん」の選択基準は上記全抜きエース型と同じです。
役割関係
【ゲッコウガを繰り出せるポケモン】
【ゲッコウガに繰り出されるポケモン】
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