フラージェス育成論

フラージェスの育成論。ポケモンXY対応版。

フラージェスの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。

フラージェスの基本データ

全国 No.671 フラージェス
フラージェス 分類 : ガーデンポケモン
タイプ : フェアリー
高さ : 1.1 m
重さ : 10.0 kg
種族値 タイプ相性
HP 78
攻撃 65
防御 68
特攻 112
特防 154
素早さ 75
×4
×2 毒 鋼
×1/2 格 虫 悪
×1/4
無効
特性
フラワーベール 味方のくさタイプのポケモンの状態異常と悪い能力変化を防ぐ。
隠れ特性 (夢特性)
きょうせい 味方ポケモンが持ち物を消費したら、自分の持っている持ち物を渡す。

フラージェスのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 フラージェスを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。

フラージェスの特徴

【良いところ】

  • フラージェスはポケモンXYで新登場した花のポケモンで、フラベベの最終進化形です。XYの新タイプであるフェアリータイプのポケモンで、外見に反して草タイプは持ちません。フラージェスはあかいはな・きいろのはな・オレンジいろのはな・あおいはな・しろいはなの5種類の姿を持ちますが、どの姿でも種族値は変わりません。
  • フラージェスのタイプ耐性はあまり多くありませんが、ドラゴンや格闘といったメジャータイプに耐性を持ちます。フェアリーポケモンはドラゴン技に対して無償降臨でき、メジャーな格闘技も半減できるため強力なアタッカーに対抗できるポテンシャルを持ちます。
    フラージェスは単フェアリータイプであり、弱点が毒と鋼しかない点も評価できます。毒技や鋼技はサブウェポンとしてマイナーなので、思わぬ相手に弱点をつかれにくいです。
  • フラージェスは特殊耐久がとても高く、半端な火力の特殊アタッカーにならタイプ耐性なしでも繰り出せます。火力アップアイテムを持たない水や電気といった相手を流せるポケモンが味方に残っていないとき、フラージェスを出せば間に合います。

【悪いところ】

  • フラージェスは特攻種族値が112と高めですが、メインウェポンの威力が低めで覚える技も少ないためアタッカーには向きません。フラージェスをパーティに入れるなら火力に期待するのではなく、ドラゴン対策+味方のサポートにするのが無難です。
  • フラージェスの特性「フラワーベール」「きょうせい」はどちらもフラベベ進化系統の専用特性ですが、シングルバトルではどちらも役に立ちません。
  • フラージェスはドラゴンの他に格闘・虫・悪といったタイプに耐性を持ちますが、これらのタイプの技は物理技であることが多いです。フラージェスは格闘ポケモンの「インファイト」、ハッサムの「とんぼがえり」、バンギラスの「かみくだく」読みなどで繰り出すことができますが、素の物理耐久の低さから防御に振らないとダメージを抑えにくいです。
    またフラージェスが得意とするドラゴン相手でも、物理耐久の低さからガブリアスなどの物理ドラゴンには対抗できません。
  • フラージェスは特殊耐久の高さを生かして特殊アタッカー全般に繰り出せますが、単なる特殊受けとして使うならハピナスの方が優秀です。ハピナスはフラージェスよりも特殊耐久が安定し、「タマゴうみ」を持つため1ターンで再生回復できる上に覚える技も多いポケモンです。フラージェスを使うなら単なる特殊受けではなく、格闘に強いフェアリータイプであることを生かしたり、「ねがいごと」を生かせるパーティ構成が必要です。(実はハピナスも海外配布限定で「ねがいごと」が使えますが・・・)

フラージェスの型

【ねがいごと型】

特性 :
フラワーベールorきょうせい
性格 :
おだやかorずぶとい
努力値:
HP252 素早さ調整 残り特防or防御
持ち物:
たべのこし
確定技:
ムーンフォース/ねがいごと
選択肢:
めざめるパワー炎/めざめるパワー地面/サイコキネシス/
くさむすび/エナジーボール/アロマセラピー/まもる/ひかりのかべ

◆型について

  • 「ねがいごと」は使用ターンの次のターン終了時にバトル場に出ている味方ポケモンを回復する変わった技です。フラージェスが「ねがいごと」を使い、次のターン終了時にフラージェス自身がバトル場にいれば自分自身を回復できます。また「ねがいごと」使用ターンの次のターンにポケモンを交代すれば、交代先のポケモンを回復できサポートになります。「ねがいごと」による回復量は、フラージェスのHPの半分です。
  • 【ねがいごと型】の流れは↓のようになります。
     フラージェスを半減技読みなどでバトル場に交代出しします。
    →相手はフラージェスに有利なポケモンに交代してくるはずなので、交代読みでフラージェスが「ねがいごと」を使います。
    →交代先の相手を確認したら、次のターンにフラージェスも交代して別な味方に代わります。このターン終了時に「ねがいごと」の効果が発動し、味方の交代先のポケモンが回復します。
  • フラージェスはドラゴンを初めとする特殊エースにそこそこ繰り出しやすい点で「ねがいごと」サポートに向いたポケモンです。フラージェスは鋼ポケモンなど物理アタッカーを呼び寄せるので、味方に鋼対策のポケモンを入れておき、フラージェスの「ねがいごと」で味方を回復していきます。
  • 「ねがいごと」の回復量は味方が交代した場合でもフラージェスのHPの半分となるため、フラージェスのHP種族値が高くない点はデメリットです。HPが高いシャワーズなどの「ねがいごと」に比べ、味方ポケモンを回復できる量はかなり減ってしまいます。
    【ねがいごと型】ができる単フェアリーポケモンには他にニンフィアがいます。ニンフィアの方がフラージェスよりもHPが高いため「ねがいごと」の回復量が多く、ついでに使える技にも幅があります。フラージェスの差別化点となりえることは、特殊耐久がニンフィアよりも高いことと、素早さが高く一部のポケモンを抜けることくらいです。

◆特性について

  • 「フラワーベール」「きょうせい」共にシングルバトルでは役に立たないのでお好みで。

◆性格・努力値について

  • 特殊アタッカーに対してフラージェスを繰り出せる回数を増やすため、おだやか特防特化がベースです。ずぶとい防御特化にすると一部の格闘ポケモンや「とんぼがえり」に対して繰り出しやすくなりますが、特殊耐久は減ってしまいます。
  • 防御or特防から必要な分だけ素早さに割くことで特定のポケモンを抜きやすくなります。
    調整 調整先の
    ポケモン例
    必要努力値 素早さ実数値
    最速61族抜き バンギラス 236 125
    素早さ全振り
    性格補正なし
    71族抜き
    メガバンギラス 228 124
    素早さ全振り
    性格補正なし
    61族抜き
    バンギラス 148 114
    素早さ4振り
    性格補正なし
    85族抜き
    ヘラクロス、クレセリア、スイクン 92 107
  • 努力値調整はレベル50、個体値Vを仮定です。

◆持ち物について

  • たべのこし:
    フラージェスを繰り出せる回数が増えることに期待できます。

◆技について

「ムーンフォース」「ねがいごと」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • ムーンフォース:
    タイプ一致のフェアリー技で、フラージェスのメインウェポンです。ドラゴンへの遂行技でもあります。
  • ねがいごと:
    【ねがいごと型】なので確定です。
  • めざめるパワー炎:
    鋼ポケモンへの牽制技ですが、低威力なのであまり期待できません。実質ハッサムやナットレイなど4倍弱点の相手専用です。
  • めざめるパワー地面:
    「めざめるパワー炎」と同様、鋼ポケモンへの牽制技です。ハッサムやナットレイの弱点をつけなくなる代わりにヒードラン等の4倍弱点をつけます。ついでに炎や毒ポケモンにも効果抜群です。
  • サイコキネシス:
    毒ポケモンへの牽制技です。攻撃範囲が狭い上に毒ポケモンはマイナーなので微妙です。
  • くさむすび・エナジーボール:
    フラージェスは草ポケモンではありませんが、草技が使えます。草技では水や地面といったメジャーな相手の弱点をつけますが、これらのポケモンはフェアリー技でも等倍ダメージを与えられます。草技はフェアリー技と同様、炎や鋼ポケモンに半減される点も微妙です。
    「くさむすび」は相手の重さにより威力が変わるため、シャワーズなどの軽い相手にダメージが通りにくいです。
    「エナジーボール」はポケモンXYで威力が90に上がりました。同威力の技に「はなふぶき」もありますが、「エナジーボール」には1割の確率で相手の特防ダウンの追加効果があるためこちらがオススメです。
  • アロマセラピー:
    パーティ全員の状態異常を治すサポートができます。眠ってしまった味方を起こしたり、素早いエースがマヒしてしまったときにお役立ち。
  • まもる:
    「ねがいごと」を使った次のターンに「まもる」を使うことで、安全にフラージェス自身を回復できます。
  • ひかりのかべ:
    味方が特殊技に強くなるサポートができます。特殊耐久の高いフラージェスは物理アタッカーを呼び寄せやすいため「リフレクター」の方が相性が良いですが、残念ながら「リフレクター」は覚えません。

【めいそう型】

特性 :
フラワーベールorきょうせい
性格 :
ひかえめ
努力値:
特攻252 素早さ調整 残りHP
持ち物:
たべのこし
確定技:
ムーンフォース/めいそう
選択肢:
めざめるパワー炎/めざめるパワー地面/サイコキネシス/
くさむすび/エナジーボール

◆型について

  • 「めいそう」で特攻と特防を上げて居座りを狙う型です。フラージェスは素早さが遅く「めいそう」を積んでも全抜きに繋げにくいですが、相手に特殊アタッカーや鈍足ポケモンしか残っていないなど一部の状況では全抜きも狙えます。
  • 「めいそう」型ができるフェアリーポケモンには他にサーナイトがいます。サーナイトはフラージェスと似た能力を持ちますが、素早さが高いため「めいそう」時のタイマン性能はフラージェスよりも高いです。またメガサーナイトにメガシンカすることで更なる火力と素早さを持つ瞑想アタッカーになることができます。使える攻撃技もフラージェスより多彩で、単なる瞑想アタッカーとしてはサーナイトの方が向いています。
    フラージェスと同じく単フェアリータイプで能力が似ているニンフィアも「めいそう」を使うことができます。ニンフィアはフラージェスより素早さが遅いのでタイマン性能は高くないですが、フラージェスより物理耐久が高く、素早い物理アタッカーの攻撃を耐えて反撃に転じやすいです。
    フラージェスは素早さの遅さや有用なサブウェポンがないことから、特別瞑想アタッカーに向いているわけではありません。

◆特性について

  • 「フラワーベール」「きょうせい」共にシングルバトルでは役に立たないのでお好みで。

◆性格・努力値について

  • 「めいそう」時の火力に期待したいので、ひかえめ特攻特化がベースです。フラージェスは素早さに期待できないため、素早い相手とのタイマンに備えて残りはHPに振るのが無難です。
  • 素早さ調整をかけると特定のポケモンを抜きやすくなります。素早さ調整の例は【ねがいごと型】を参照です。

◆持ち物について

  • たべのこし:
    フラージェスを回復でき、場に居座りやすくなります。

◆技について

「ムーンフォース」「めいそう」「選択肢」「選択肢」という技構成です。

  • ムーンフォース:
    タイプ一致のメインウェポンです。
  • めいそう:
    フラージェスをドラゴンなどの相手に繰り出し、相手の交代読みで積むことができます。
  • めざめるパワー炎:
    フェアリーが苦手な鋼ポケモンに効果抜群で、ハッサムやナットレイなどの4倍弱点を狙えます。
  • めざめるパワー地面:
    鋼ポケモンの弱点をつけ、特にヒードランの4倍弱点をつけます。他にもフェアリー技に耐性を持つ炎や毒といった相手に効果抜群です。
  • サイコキネシス:
    毒ポケモンに効果抜群で、「めざめるパワー地面」よりも高威力です。
  • くさむすび・エナジーボール:
    水や地面といった相手の弱点をつけますが、これらの相手は等倍フェアリー技でもOKです。

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