ゴロンダ育成論
ゴロンダの育成論。ポケモンXY対応版。
ゴロンダの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。
ゴロンダの基本データ
全国 No.675 ゴロンダ | |||||||||||||||||||||
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種族値 | タイプ相性 | ||||||||||||||||||||
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×4 | 妖 | |||||||||||||||||||
×2 | 格 飛 | ||||||||||||||||||||
×1/2 | 岩 霊 | ||||||||||||||||||||
×1/4 | 悪 | ||||||||||||||||||||
無効 | 超 | ||||||||||||||||||||
特性 | |||||||||||||||||||||
てつのこぶし | 「アームハンマー」「かみなりパンチ」「きあいパンチ」「グロウパンチ」「シャドーパンチ」「スカイアッパー」「ドレインパンチ」「ばくれつパンチ」「バレットパンチ」「ピヨピヨパンチ」「ほのおのパンチ」「マッハパンチ」「メガトンパンチ」「れいとうパンチ」「れんぞくパンチ」などの拳を使うわざの威力が1.2倍になる。 | ||||||||||||||||||||
かたやぶり | ダメージ軽減・無効化・回避に関する相手の特性の効果を無視してわざが出せる。 ステータス上昇や反撃に関する相手の特性の効果は無視できない。 |
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隠れ特性 (夢特性) | |||||||||||||||||||||
きもったま | ゴーストタイプのポケモンにノーマル・かくとうタイプのわざが当たるようになる。 |
ゴロンダのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 ゴロンダを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。
ゴロンダの特徴
【良いところ】
- ゴロンダはポケモンXYで新登場したパンダポケモン、ヤンチャムの進化形。高めの耐久と攻撃力を持つため重火力アタッカーとして活躍が期待できます。特性「てつのこぶし」でメインウェポンの「アームハンマー」を強化すれば更なる火力が期待できます。
- ゴロンダは専用技の「すてゼリフ」を覚えます。「すてゼリフ」は相手の攻撃と特攻を下げつつ自分が交代する変わった技です。「とんぼがえり」のように相手の交代読みで使えば、交代先の相手を確認してからゴロンダも有利な味方に交代できます。さらに「すてゼリフ」で相手は攻撃力が落ちているので、ゴロンダ後続の味方ポケモンが場に居座りやすくなります。「すてゼリフ」をうまく使えばゴロンダの後続ポケモンが「つるぎのまい」などの積み技を使う起点を作ることができます。
【悪いところ】
- ゴロンダはメジャータイプへの耐性が少なく、交代出しできるチャンスはそこまで多くありません。
ゴロンダはエスパー・ゴースト技に耐性を持つので相手の超霊のメインウェポン読みでの交代出しができそうです。しかしゴロンダは素早さが遅く格闘技に弱点を持つため、「きあいだま」などのサブウェポンで先制で弱点を突かれてしまうのが痛いところです。 - ゴロンダは悪ポケモンでありながら「おいうち」「ふいうち」といった有用な悪技を覚えません。そのため相手のエスパーやゴーストポケモンに「おいうち」「ふいうち」で圧力をかけ、超霊狩りをすることができません。特に「ふいうち」は素早さが遅いゴロンダと相性が良く、バトル終盤で弱った相手を奇襲するのにも使える技だったので残念なところです。
- ゴロンダは特性「てつのこぶし」を持つにも関わらず、三色パンチ (れいとうパンチなど) 、ドレインパンチ、マッハパンチ等のパンチ技を覚えません。ローブシンなどの格闘ポケモンはこれらの技を使うことができるので、ゴロンダも次世代以降の教え技で習得してくれると嬉しいところです。
- ゴロンダと種族値が似ている格闘ポケモンには、他にローブシンがいます。ローブシンはゴロンダよりも攻撃力と物理耐久が優秀で、同じくらいの特殊耐久を持ちます。またローブシンはゴロンダ同様に特性「てつのこぶし」でパンチ技を威力1.2倍にできるほか、「ちからずく」で一部の技を威力1.3倍にする選択肢もあります。
ゴロンダがローブシンに勝てるステータスは特攻と素早さです。特にゴロンダは素早さ50族を抜いていることで、ローブシンよりもマリルリやメガクチートといった鈍足フェアリーポケモンを抜きやすいです。しかしゴロンダも鈍足であることには変わりなく、相手に先制されることが多いため、ローブシンよりも物理耐久が低いことはタイマン戦で不利な要素です。
またゴロンダは悪タイプがついたことでフェアリー技に4倍弱点を持ち、さらにメジャーな格闘技が弱点となってしまった点も問題です。ゴロンダはローブシンと違いエスパー技で弱点を突かれることがないものの、エスパーポケモンには先制「きあいだま」等で弱点を突かれてしまい「ふいうち」で対抗することもできません。そのため悪タイプがついたとはいえエスパーポケモンに強いわけでもありません。
ゴロンダは種族値的には攻撃力や耐久を生かす戦法をとりたいところですが、単なる重火力アタッカーやフルアタにするとローブシンなど他のポケモンの劣化になりがちです。せめてタイプ一致の「ふいうち」が使えればローブシンよりも超霊に大幅に強くなり差別化要素になりえるので、次世代以降の教え技に期待です。 - ゴロンダと同タイプのポケモンにはズルズキンがいます。ゴロンダはズルズキンよりも攻撃が高い分耐久を落としたポケモンです。即戦力となる攻撃力を生かすならゴロンダ、耐久を生かした居座り戦法に期待するならズルズキンが向いています。
前世代で教え技があったズルズキンと比べ、ゴロンダはサブウェポンの種類が少ないのが悲しいところです。今後の教え技で増えるのを待ちましょう。
ゴロンダの型
【すてゼリフアタッカー型】
- 特性 :
- てつのこぶし
- 性格 :
- いじっぱり
- 努力値:
- 攻撃252 素早さ調整 残りHP
- 持ち物:
- こだわりハチマキorいのちのたまorこぶしのプレート
- 確定技:
- アームハンマーorスカイアッパー/すてゼリフ
- 選択肢:
- かみくだく/しっぺがえし/ストーンエッジ/じしん/どくづき/
ちょうはつ/ビルドアップ
◆型について
- ゴロンダの攻撃力を生かした重火力アタッカー型です。高威力の格闘技をメインウェポンに戦いますが、ゴロンダは悪ポケモンでもあるため、普通の格闘ポケモンよりはゲンガー等のゴーストポケモンを呼び寄せにくいのが特徴です。
- ゴロンダはヤンチャム進化系の専用技「すてゼリフ」を覚えることができます。「すてゼリフ」で相手の攻撃・特攻を下げてから味方のエースに交代すれば、次のターンに味方のエースが積み技を使いやすくなります。この型ではゴロンダは単なるアタッカーではなく、「すてゼリフ」で味方をサポートもできるポケモンです。
◆特性について
- 「てつのこぶし」でメインウェポンの「アームハンマー」を強化できます。
隠れ特性の「きもったま」ではゴーストポケモンに格闘技が当たるようになり、ゴーストの無償降臨を確実に防げます。しかしゴロンダは悪技をタイプ一致で使えるので、相手のゴーストへの交代を読めればあまり必要ありません。
◆性格・努力値について
- 物理アタッカー型なのでいじっぱり攻撃特化にします。
残りの努力値は耐久に振ります。ゴロンダは耐久が高めで素早さが遅く、タイマン戦では後攻になりがちです。そのためHPに全振りして倒されにくくしておきます。 - 努力値をHPから素早さに割いて調整することで、一部のフェアリーポケモンを抜きやすくなります。フェアリーポケモンには鈍足のポケモンが結構多いので、素早さ調整をかけていれば先制で効果抜群の「どくづき」を当てられます。ただし相手のフェアリーも素早さに振っていることがあるので、必ず抜けるわけではありません。
↓は素早さ調整の例です。調整先 調整先の
ポケモン例必要努力値 素早さ実数値 4振り80族 トゲキッス 188 102 4振り75族 クレッフィ、フラージェス 148 97 4振り61族 バンギラス 36 83 4振り60族 ピクシー、ニンフィア、ブルンゲル 28 82
・61族のバンギラスに先制できれば格闘技で4倍弱点をつけるため有利に戦えます。
・60族にはフェアリー以外にもブルンゲルがいます。ブルンゲルを抜けばタイマン戦になっても相手に先制で「おにび」を当てられる心配がありません。
・トゲキッスやバンギラスは素早さに振っていることも多いため、ゴロンダが抜けるとは限りません。 - 素早さ調整はレベル50、個体値31を仮定しています。
◆持ち物について
- こだわりハチマキ:
一発撃ち逃げ戦法と相性が良いアイテムです。ゴロンダはそこまで場に出しやすいポケモンではなく、攻撃回数を稼ぎにくいのが微妙ですが、ゴロンダの攻撃力を生かせるアイテムです。 - いのちのたま:
技が縛られずに攻撃力を高められますが、反動ダメージが痛いです。ゴロンダは耐久が低くないポケモンなので反動で寿命が縮むのは勿体なく、他の素早い全抜きアタッカーに持たせる方がオススメです。 - こぶしのプレート:
格闘技を強化できる無難アイテムです。
◆技について
「アームハンマーorスカイアッパー」「すてゼリフ」「選択肢」「選択肢」という技構成です。
- アームハンマー・スカイアッパー:
格闘技はタイプ一致のメインウェポンです。
「アームハンマー」は威力100・命中90の格闘技で、特性「てつのこぶし」の効果で威力120になります。使うと自分の素早さが1段階下がりますが、元から素早さが遅いゴロンダにはあまりデメリットではありません。
「スカイアッパー」は威力85・命中90の格闘技です。特性「てつのこぶし」の効果で威力102になります。「アームハンマー」と異なり素早さダウンのデメリットがないですが、威力が下がってしまいます。 - すてゼリフ:
ポケモンXYの新技で、ヤンチャムとゴロンダの専用技です。相手の攻撃と特攻を下げた後に自分が交代する効果があります。
相手の交代読みで使えば、交代先の相手を確認した上に相手の能力を下げつつ、こちらも有利なポケモンに交代できます。うまく使えばゴロンダの後続ポケモンが積み技を積む起点を作ることもできます。 - かみくだく・しっぺがえし:
格闘技読みで現れるゴーストやエスパーに効果抜群の悪技で、ゲンガーやラティアスへの強い牽制になります。他にも多くの相手に等倍ダメージを与えられますが、フェアリーポケモンには格闘技・悪技どちらも半減されてしまいます。
「かみくだく」は威力80の悪技です。
「しっぺがえし」は威力50ですが、ゴロンダが後攻のとき威力100になります。鈍足のゴロンダは後攻になりやすいので、タイマン戦前提なら「かみくだく」より優秀な技です。しかしゴロンダの攻撃ターンに相手が交代すると威力50で攻撃してしまうので、交代読みで使うなら微妙です。 - ストーンエッジ:
岩技は格闘技に耐性がある飛行ポケモンへの牽制技です。 - じしん:
格闘技が効かない毒ポケモンやギルガルドに効果抜群の地面技。ギルガルドは「かみくだく」でも弱点をつけますが、「じしん」は直接技でないためギルガルドの「キングシールド」でゴロンダの攻撃を下げられる心配がありません。 - どくづき:
格闘技を半減してくるフェアリーポケモンに効果抜群な毒技です。威力80と低くてもフェアリーポケモンは防御が低めの相手が多いため、そこそこのダメージが入ります。
メジャーなフェアリーポケモンのメガクチートとクレッフィは鋼複合タイプなので毒技が効かないことと、対象範囲が狭いのが微妙です。 - ちょうはつ:
相手の補助技を防ぐことができます。補助技に頼る戦法の相手に当たれば効果的ですが、相手のアタッカーに当ててもあまり意味がありません。 - ビルドアップ:
攻撃と防御を上げる積み技です。耐久を上げることで居座りに期待できますが、ゴロンダは「ドレインパンチ」を覚えないため居座り中に回復することができません。「ビルドアップ」型を目指すなら「ドレインパンチ」を覚えるローブシンなどの方が向いています。
【こだわりスカーフ型】
- 特性 :
- てつのこぶしorきもったま
- 性格 :
- ようき
- 努力値:
- 攻撃252 素早さ252
- 持ち物:
- こだわりスカーフ
- 確定技:
- スカイアッパー/かみくだく
- 選択肢:
- ストーンエッジ/じしん/どくづき/すてゼリフ
◆型について
- ゴロンダの弱点である素早さの遅さを「こだわりスカーフ」で補った型です。最速で「こだわりスカーフ」を装備することで最速113族と同速となり、最速112族までの相手を抜くことができます。
特に激戦区である110族を抜けることは大きなメリットで、ゲンガー、ラティオス、ラティアスのようなメジャーポケモンに先制できます。ゲンガーの「シャドーボール」読みやラティオスの「サイコショック」読みで繰り出し、次のターンにゴロンダが先制「かみくだく」を当てられるので有利に戦えます。 - ゴロンダは元の素早さが低いため、最速115族以降のポケモンは抜けないのが残念なところ。ゲッコウガやスターミー等の素早いエースには「こだわりスカーフ」をもってしても先制されてしまいます。
- バトル終盤までに相手の素早いアタッカーを狩ることに成功したなど一部の状況では、スカーフゴロンダで全抜きも狙えます。
◆特性について
- 「てつのこぶし」ではメインウェポンの「スカイアッパー」を威力強化できます。
- 夢特性「きもったま」にすると「スカイアッパー」を強化できなくなってしまいます。「きもったま」のメリットは、ゴーストポケモンに格闘技が当たるため、たまに「スカイアッパー」に技を縛って全抜きできることがあるくらいです。
◆性格・努力値について
- ようき最速+攻撃全振りで、先制高火力アタッカーを目指します。
◆持ち物について
- こだわりスカーフ:
【こだわりスカーフ型】なので確定です。
◆技について
「スカイアッパー」「かみくだく」「選択肢」「選択肢」という技構成です。
- スカイアッパー:
メインウェポンの格闘技です。「アームハンマー」の方が高威力ですが、自分の素早さダウンの追加効果があるため【こだわりスカーフ型】では使えません。 - かみくだく:
格闘技に耐性があるゴーストやエスパーに効果抜群の悪技です。「こだわりスカーフ」を持っていればゲンガーやラティオスに先制で当てられます。 - ストーンエッジ:
岩技は格闘技を半減してくる飛行ポケモンに効果抜群です。 - じしん:
毒ポケモンやギルガルドが攻撃対象です。間接技なのでギルガルドの「キングシールド」で攻撃を下げられる心配がありません。 - どくづき:
格闘技+悪技を半減してくるフェアリーポケモンに効果抜群です。 - すてゼリフ:
相手の攻撃と特攻を1段階下げながら交代できる技。交代読みで使えるほか、【こだわりスカーフ型】では先制で使って交代しつつ有利な味方に交換しやすいです。
役割関係
【ゴロンダを繰り出せるポケモン】
【ゴロンダに繰り出されるポケモン】
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