マリルリ育成論
マリルリの育成論。ポケモンXY対応版。
マリルリの種族値・タイプ相性・特性などのデータや、個体値・努力値・技などの育成型、役割関係を考察。
マリルリの基本データ
全国 No.184 マリルリ | |||||||||||||||||||||
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種族値 | タイプ相性 | ||||||||||||||||||||
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×4 | ||||||||||||||||||||
×2 | 草 電 毒 | ||||||||||||||||||||
×1/2 | 炎 水 氷 格 虫 悪 | ||||||||||||||||||||
×1/4 | |||||||||||||||||||||
無効 | 竜 | ||||||||||||||||||||
特性 | |||||||||||||||||||||
あついしぼう | ほのお・こおりタイプのわざで受けるダメージを半減する。 | ||||||||||||||||||||
ちからもち | 攻撃のステータスが2倍になる。 | ||||||||||||||||||||
隠れ特性 (夢特性) | |||||||||||||||||||||
そうしょく | くさタイプのわざを受けると無効化し、攻撃のランクが1段階上がる。 |
マリルリのさらに詳細なデータはポケモン図鑑 マリルリを参照 (覚える技・入手方法等の詳細なデータを確認できます) 。
マリルリの特徴
【良いところ】
- マリルリは金銀世代で登場した水ポケモンで、長らく単水タイプのアタッカーとして活躍してきました。ポケモンXYでは水タイプに加えフェアリータイプを獲得し、ドラゴンや格闘といったメジャーなアタッカーにも有利に立ち回れるようになりました。有利な相手が増えたことでバトルに繰り出せるチャンスが大幅に増え、使いやすくなったためXYで一躍人気ポケモンとなりました。
水/フェアリーのタイプ組み合わせを持つのはマリルとマリルリだけです。通常フェアリーポケモンは「バレットパンチ」などの鋼技に弱いのが弱点ですが、マリルリは水タイプをあわせ持つため鋼技で弱点を突かれません。 - マリルリは攻撃種族値が50と低いですが、特性「ちからもち」で攻撃ステータスが2倍になります。このため実際の攻撃力は見た目の種族値よりも高く、攻撃特化マリルリは攻撃特化150族より少し高いくらいの攻撃ステータスを持ちます。マリルリは半減されにくい水やフェアリーといった技をタイプ一致で使えることもあり、物理アタッカーとして期待できます。マリルリは攻撃範囲が広いため、マリルリに対し後出しで安全に流せるポケモンはほとんど存在しません。
- マリルリは物理・特殊共に耐久が安定したポケモンなので、バトル場に出す際に受けるダメージを抑えることができます。またマリルリは素早さが遅いのでタイマン戦で後攻となりがちですが、耐久の高さから相手の先制攻撃を耐えてくれやすいです。
【悪いところ】
- マリルリはフェアリータイプなのでドラゴンに強いですが、水タイプも持つため相手の電気技で弱点を突かれてしまいます。マリルリは他のフェアリーと異なりラティオスやカイリューの電気技に弱いので、全てのドラゴンに安定して勝てるフェアリーポケモンが必要なときは別なポケモンを使った方が無難です。
- ポケモン過去作ではニョロトノの「あめふらし」で天気を永続雨にし、マリルリの水技を強化することができました。一方ポケモンXYでは特性で起こした天気が5ターンで終わってしまうようになったため、雨でマリルリの水技を強化しにくくなりました。
マリルリの型
【物理アタッカー型】
- 特性 :
- ちからもち
- 性格 :
- いじっぱり
- 努力値:
- 攻撃252 素早さ調整 残りHP
- 持ち物:
- とつげきチョッキ/オボンのみ/たべのこし/
こだわりハチマキ/しずくプレート/せいれいプレート - 確定技:
- じゃれつく/アクアジェットorたきのぼりorアクアテール
- 選択肢:
- ばかぢから/かわらわり/はたきおとす/れいとうパンチ/
じならし/すてみタックル/みがわり
◆型について
- 特性「ちからもち」による攻撃力を生かせる物理アタッカー型。ポケモンXYで追加されたフェアリータイプを生かして戦います。ドラゴンや格闘といった有利な相手に交代出しし、フェアリー技で弱点をついたり、相手の交代読みでダメージを与えていくことができます。
- マリルリがバトル終盤まで生き残れば、先制技の「アクアジェット」で弱った相手とのタイマン戦を有利に進められます。
◆特性について
- 特性「ちからもち」で攻撃力を2倍にします。
◆性格・努力値について
- いじっぱり攻撃特化・HP全振りがベースです。マリルリの攻撃力と耐久を生かすことができます。
- 素早さ調整をかけると一部の仮想敵に先制でき、「じゃれつく」などの攻撃で突破しやすくなります。ただしマリルリは元の素早さが遅いため、素早さ調整してもほとんどの相手に後攻であることには変わりありません。あまり多く素早さに割いてしまうとマリルリの耐久を生かせなくなるのも要注意です。
↓は素早さ調整の例です。調整先 調整先のポケモン例 必要
努力値素早さ
実数値4振り60族抜き ギルガルド、ブルンゲル 92 82 4振り61族抜き バンギラス 100 83 4振り65族抜き シャワーズ、ハッサム 132 87 4振り70族抜き エアームド、メタグロス、ニョロトノ 172 92
・素早さ調整は個体値V・Lv50を仮定です。
◆持ち物について
- とつげきチョッキ:
ポケモンXYで新登場したアイテムで、補助技を出せなくなる代わりに特防を1.5倍にできます。フルアタのマリルリと相性が良いアイテムです。
例えば相手ドラゴンの「りゅうせいぐん」読みでマリルリを繰り出し、読み外して相手のサブ技を受けてしまったときにダメージを抑えることができます。 - オボンのみ:
マリルリを繰り出せる相手の幅が広がる回復アイテムです。 - たべのこし:
毎ターン少しずつ回復できる延命アイテムです。マリルリは何ターンも場に居座ったり、何度も交代で繰り出せるポケモンではないため、回復技を持つ他の耐久ポケモンに回してあげた方がいいかも。 - こだわりハチマキ:
一発撃ち逃げ戦法と相性が良いアイテムです。またブルンゲルやトリトドンといった火力UPアイテムなしでは突破が厳しい相手を「じゃれつく」で突破できるようになります。
バトル終盤にHPが減った相手が多ければ「こだわりハチマキ」+「アクアジェット」連打で全抜きも期待できます。 - しずくプレート:
デメリット効果なく水技を強化できます。「アクアジェット」を強化すればバトル終盤にHPの減った相手を倒しやすくなることも。 - せいれいプレート:
コチラはメインウェポンのフェアリー技を強化できます。
◆技について
「じゃれつく」「アクアジェットorたきのぼりorアクアテール」「選択肢」「選択肢」という技構成です。
- じゃれつく:
威力90、命中90のフェアリー技です。マリルリのメインウェポンで、ドラゴンや格闘といった相手への遂行技でもあります。 - アクアジェット・たきのぼり・アクアテール:
タイプ一致の水技です。フェアリー技を半減してくるほとんどのポケモンに等倍以上のダメージを与えます。
「アクアジェット」は威力40の先制技。弱った素早いアタッカーとのタイマン戦で有利になれるほか、マリルリの散り際にも一発当てられます。先制技で威力が低いので、高威力の水技として「たきのぼり」「アクアテール」との併用もOKです。
「たきのぼり」は威力80、命中100の攻撃技。2割の確率で相手をひるませますが、素早さの遅いマリルリとはあまり関係ありません。
「アクアテール」は威力90、命中90の攻撃技です。「たきのぼり」よりも威力が高いですが、たまに外れるのがデメリット。 - ばかぢから・かわらわり:
格闘技はフェアリー技読みで出てくる鋼ポケモンへの牽制技です。
「ばかぢから」は威力120の格闘技です。使うとマリルリの攻撃と防御が下がってしまいますが、撃ち逃げ戦法ですぐに後続ポケモンに交代すれば問題ありません。
「かわらわり」は攻撃と防御ダウンのデメリットがありませんが、威力75と低いのが微妙です。 - はたきおとす:
XYで威力65に上がった悪技です。相手の持ち物を叩き落とし、そのバトルの間は使えなくする効果があります。持ち物を落とすことで相手の戦略を崩せますが、メガストーンを落とせない点は残念です。
オマケですが、悪技はヌケニンの弱点を突ける貴重な技でもあります。 - れいとうパンチ:
水技に耐性がある草ポケモンに効果抜群ですが、低威力なので狙った相手に当たらないとあまりダメージを与えられません。特にフェアリー+水技を両方半減してくるフシギバナの弱点を突けます。 - じならし:
フェアリー+水技を半減するドククラゲの弱点をつけて、ついでに相手の素早さも下げられます。ドククラゲの特性が「クリアボディ」だと素早さを下げられませんが、ほとんどのドククラゲは「ヘドロえき」なので大丈夫。 - すてみタックル:
ドククラゲやフシギバナなど、他の技で弱点を突きにくい相手全般に等倍ダメージを与えます。高威力ですが、ノーマル技なので弱点を突けないことが残念です。 - みがわり:
相手の交代読みで使えば、交代先のポケモンを確認してから適切な攻撃技を選択できます。
【はらだいこ型】
- 特性 :
- ちからもち
- 性格 :
- いじっぱり
- 努力値:
- HP調整 素早さ調整 残り攻撃
- 持ち物:
- オボンのみ/しずくプレート
- 確定技:
- はらだいこ/アクアジェット
- 選択肢:
- じゃれつく/たきのぼり/ばかぢから
◆型について
- 「はらだいこ」は自分のHPを最大HPの半分だけ削る代わりに、攻撃ランクを最大の+6まで上げられる技です。マリルリは特性「ちからもち」で元から攻撃力が高いポケモンですが、「はらだいこ」を使うことで攻撃力を一気に4倍できとてつもない火力となります。
- 従来マリルリの【はらだいこ型】の問題点は素早さの遅さでした。折角「はらだいこ」で超火力を手に入れても、マリルリは後攻となりやすいため相手の先制攻撃で倒されやすく、全抜きに繋げにくかったのです。
ポケモンXYでは先制技「アクアジェット」をゲットしたことでこの問題が改善されました。XYでタマゴ技遺伝を♀親からも行えるようになった関係で、マリルリがタマゴ技の「はらだいこ」と「アクアジェット」を両立できるようになりました。先制技を手に入れたことで、マリルリが「はらだいこ」を積んだ後に全抜きしやすくなりました。
「アクアジェット」は威力が低いですが、「はらだいこ」を積んでからなら高火力で先制攻撃できます。耐久が高くないポケモンなら一撃で倒すことができ、素早いアタッカーとのタイマン戦もこなせます。 - マリルリより素早く耐久が高めのポケモンは、「アクアジェット」で一発圏内まで体力を削っておかないとマリルリの全抜きを止められてしまいます。また先制技を持つ相手や、特性「はやてのつばさ」で先制攻撃してくるファイアローは天敵なので注意。
- 「はらだいこ」を読まれると、「はらだいこ」使用でHPが半分になるターンに相手に攻撃されてしまいます。するとHPが半分に足りずに「はらだいこ」が失敗したり、そのままマリルリが倒されてしまったりします。なるべく読まれないよう、相手の交代読みなどで積みましょう。
マリルリが「はらだいこ」を積むために味方でサポートすれば「はらだいこ」が積みやすくなります。サポートは↓のようにします。
・味方が「おきみやげ」を使って相手の攻撃力を下げた後にマリルリを出す
・特性「かげふみ」のポケモンや「ほのおのうず」「まとわりつく」など拘束技を使えるポケモンでマリルリが有利な相手をバトル場に縛り、それからマリルリを交代で出す
・「リフレクター」「ひかりのかべ」の壁張りサポート後にマリルリを出す
サポートに加え、相手ポケモンがねむり、まひ、こんらん等の状態異常になっていればさらに有利に進められます。
◆特性について
- 特性「ちからもち」で攻撃力を2倍にします。
◆性格・努力値について
- 火力と耐久を確保するため、いじっぱり攻撃特化+HP全振りがベースです。
- 「オボンのみ」を使う場合「はらだいこ」1回後に「オボンのみ」を発動させるため、HPが偶数になるように努力値を振ります。HPが奇数だと「はらだいこ」を使ったときHPが50%以下にならないため「オボンのみ」が発動しません。
- 素早さ調整は上の【物理アタッカー型】を参照です。
◆持ち物について
- オボンのみ:
HP偶数調整をした状態で持たせます。マリルリがHP全快から「はらだいこ」を使用するとHPがちょうど50%となり「オボンのみ」が発動します。回復することでHP75%の状態から全抜きを狙えます。 - しずくプレート:
デメリット効果なく「アクアジェット」を強化できる無難アイテムです。
◆技について
「はらだいこ」「アクアジェット」「選択肢」「選択肢」という技構成です。
- はらだいこ:
【はらだいこ型】なので確定です。 - アクアジェット:
タイプ一致の先制技。「はらだいこ」を積めば高火力で先制攻撃でき、多くの相手を一撃で倒せます。
水技に耐性を持つ相手や物理耐久が高い相手は一撃で倒せません。マリルリの全抜きを止めないためには、「はらだいこ」使用前に「アクアジェット」で倒せない相手を誘い出し、予めダメージを与えておく必要があります。ここはパーティの味方ポケモンと協力です。 - じゃれつく:
タイプ一致のフェアリー技。「アクアジェット」で倒しきれない高耐久鈍足ポケモンや、水技が効きにくい相手に使用します。 - たきのぼり:
タイプ一致の水技です。マリルリより鈍足の相手なら「アクアジェット」より大ダメージを与えられます。 - ばかぢから:
水技+フェアリー技を半減してくるナットレイなどの弱点を突けます。
役割関係
【マリルリを繰り出せるポケモン】
【マリルリに繰り出されるポケモン】
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